コンテンポラリーダンス振付家北村明子が2015年に開始した、日本とアジアのアーティストと共に創り上げる国際共同制作プロジェクトである。東南〜南アジアの各地域に根差した伝統舞踊、音楽、精霊儀礼、武術のリサーチを行い、そこで出会ったアーティストや文化からインスピレーションを受け「記憶」「廃墟」「身体」をキーワードに、歴史的な流れや場所を横断するような実験的作品を発表。それは、文化や言語などの違いを超えて、土地ごとの音楽や身体の所作に大切に受け継(トランジット)がれている「種」を融合(クロス)させ「未来のアジア」として開花させるという、ひとつの祈りである。アメリカで行った『Cross Transit』は、本プロジェクト最初の作品で、その後『土の脈』を経て東京で上演された『梁塵の歌』が最新作である。
【北村明子】
振付家。BDF/ADF(2001/2003, USA)にて作品発表。代表作finksがモントリオールHOUR紙2005年ベストダンス作品賞を受賞した。2005年ベルリン世界文化の家の委託作品ghostly roundは世界各国で上演。2011年よりインドネシア国際協働To Belong project (第7回日本ダンスフォーラム賞受賞)を推進。2015年CrossTransit projectを始動。2018年『土の脈』(第13回日本ダンスフォーラム大賞受賞)、2019年『梁塵の歌』を発表した。2020年からはアイルランド国際共同企画『Echoes of Calling』を開始した。
オフィスアルブ
芸術監督
北村明子
E-mail : contact@akikokitamura.com
タウソン大学ステファンホール(タウソン)、ケネディーセンター テラスシアター(ワシントンDC)、ジャパンソサエティ(ニューヨーク)アメリカ合衆国
シアタートラム(東京都世田谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。