能声楽家・青木涼子 新曲委嘱世界初演シリーズ「現代音楽 × 能」は、能の声楽「謡」の新曲を発表するもので、今まで39名の世界の作曲家が楽曲を提供している。今回は国際的に活躍するミケル・ウルキーザ(スペイン)、シルヴィア・ボルゼッリ(イタリア)、稲森安太己(日本)の作曲家3名に委嘱。謡とチェロの新曲3曲を国内外で活躍する実力派チェリスト・上村文乃と共に世界初演した。また、現代音楽の入門書「現代音楽史-闘争しつづける芸術のゆくえ」(中公新書)で話題の音楽学者の沼野雄司桐朋学園大学教授をお招きし「現代音楽と謡」についてのお話をしていただいた。
【ensemble-no】
2007年に、能声楽家・青木涼子を中心に設立された、能楽と現代音楽の融合を追求・実践するアンサンブルである。国際的に活躍する現代音楽作曲家に能の「謡」を素材に用いた作品を委嘱し、日本の伝統文化を踏まえた新しい文化の提示、また伝統芸能の現代における文化的意義の見直しを行っている。歴史と伝統の中で育まれた日本人の美意識を再構築し、世界に発信することを目的としている。
サントリーホール ブルーローズ(東京都港区)
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