アーツカウンシル東京の事業

中村仁美 篳篥リサイタル“葦の風”no.7

  • 団体名 : 中村 仁美
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 音楽

事業概要

篳篥は人の声に似ているうえ、声のように自在に滑らかに音を操ることができる楽器である。中村仁美の篳篥リサイタルシリーズ“葦の風”の7回目は、テーマを「篳篥×声」として、2曲の委嘱初演曲を含む5曲を取り上げた。
増本伎共子作曲による篳篥ソロ曲「古代歌謡によるパラフレーズ」、篳篥と万葉集の歌を詠み歌う声が交差する三宅榛名作曲「とき見るごとに」、特殊奏法を多用し篳篥ならではの音を追求した山本和智作曲「揺らぐカタバシス」(初演)、そして迫力ある凛とした音色の古典曲「蘇莫者」など、それぞれ異なる切り口による篳篥の魅力が溢れる構成となった。最後は高橋久美子潤色・作曲による「西遊記」を初演し、笙・篳篥・龍笛3人の奏者だけで、語りと複数の鳴り物を次々に操りながら、楽しく物語を紡いでいった。
共演は、中村香奈子(龍笛ほか)、中村華子(笙ほか)、鈴木絵理(篳篥ほか)、國本淑恵(篳篥ほか)。

プロフィール

【中村 仁美】
東京藝術大学在学中より雅楽を学び、主に篳篥で古典曲、現代音楽作品を演奏している。篳篥のソロ楽器としての魅力を開拓すべく、リサイタルでは篳篥ソロ曲やアンサンブル曲を多数委嘱初演し、CD「ひちりき萬華鏡」「胡笳の声」に収録している。様々な和・洋楽器、語り、舞などとの共演の機会も多い。雅楽演奏団体「伶楽舎」メンバー。小ユニット「雅楽三昧中村さんち」でも活躍。2010年松尾芸能賞新人賞受賞。国立音楽大学非常勤講師。

お問い合わせ

雅楽演奏家
中村 仁美
hitomi-take39@kba.biglobe.ne.jp

実施場所

杉並公会堂小ホール(東京都杉並区)

※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。