団体創立者である故 芝祐靖の作品を取り上げるシリーズの第3回。編成や語法、傾向が異なる「松風楽」「横笛三章」「三十二相」「散吟打毬楽」の4作品を取り上げ、新作雅楽の創作やこれまで演奏の機会が失われていた楽曲の復元といった芝の足跡を辿るプログラムとした。
基本的な形式の管絃曲作品である「松風楽」、技巧的特徴が際立つ「横笛三章」、七聲会による声明との共演を行った「三十二相」「散吟打毬楽」を上演することで、雅楽というジャンルが持つ多様な可能性を提示した。また、伝統芸能の担い手として、作品および演奏技術の次代への継承を果たしていくねらいをもって演奏会を行った。
【伶楽舎】
雅楽演奏グループ。1985年に芝祐靖が創立。現音楽監督・宮田まゆみ。発足以来、現行の雅楽古典曲だけでなく、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組む。これまでに湯浅譲二、一柳慧、池辺晋一郎、北爪道夫、細川俊夫、猿谷俊郎、伊左治直、山根明季子などに新作を委嘱。また、武満徹「秋庭歌一具」は発足当初より重要なレパートリーの一つで、国内外で再演を重ねる。2002年中島健蔵音楽賞特別賞受賞。「伶楽舎第十三回雅楽演奏会~武満徹 秋庭歌一具」で第16回佐治敬三賞受賞。2020年ENEOS音楽賞邦楽部門受賞。
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