ドイツより招聘したジャン・サスポータスによる演出・振付作品「『私の城』自閉症を主題とするダンスシアター」では、日本から深堀絵梨、ドイツから皆藤千香子、ソフィア・オットー、ファリス・サレー、サスポータスの5人のダンサーと、日本で活躍する喜多直毅（音楽監督）、田辺和弘、マクイーン時田深山、熊坂路得子の4人のミュージシャンが出演した。自閉症に対する認知を広めるとともに、一般に人が持つ不自由さ生きづらさと同じように障がいをとらえるという、社会的な理解を促す作品とした。また当事者研究の第一人者である熊谷晋一郎東京大学准教授とサスポータスがクロストークに登壇し、自閉症について異なる視点から理解を進め社会に発信していく力を得ることを語った。さらに、ダウン症のダンサー矢萩竜太郎とサスポータスほかによる公演も行い、ツアー全体を通し「自閉症」だけでなく様々な障がいに対する理解を促す企画となった。