アーツカウンシル東京の事業

現代劇 interlopers (侵入者)

  • 団体名 : 石井順也
  • 区分 : 国際的な芸術交流活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 演劇

事業概要

“interloper”は現代、あるいは昔から人間が人間である故に延々と続けているテリトリーにおける争いの問題をトピックにしたパフォーマンス作品である。サキの短編小説 “interlopers”『侵入者』に着想を得て創作。ある日本人はユーゴスラビア紛争の経験者の話を聞く為に欧州に行く。フライトキャンセルが相次ぐ中、マスクを外し、開放感を感じながら、サキの物語の舞台でもあるカルパチア山脈からバルカン半島へ電車、バスで旅をする。ところが未曾有の円安の打撃をもろに受け資金を失い、バスギング(駅などで演奏し銭を稼ぐこと)を始める。スロベニアの首都リュブリャナにてルーマニア・トランシルバニアから来た少女と遭遇し時間を過ごす中で事件に巻き込まれる。誰のテリトリーか、何が真実か分からない中、供述を求められた日本人は心の奥底に秘めたことを明らかにする。本作品は、PARL – Performance Art Research Ljubljana, Sloveniaのプログラムに参加し、スロベニアの演出家、ドラマトゥルグ、パフォーマー、アーティストのフィードバックを元に創作した。

作、演出:石井順也 出演:石井順也、 ジョナサン・ボニッチ、 エスター・ゾローギ 上演会場 : PARL – Performance Art Research Ljubljana, Slovenia

プロフィール

【石井順也】
1983年生まれ。幼少期はメキシコとカナダで育つ。青年期より同質性を求めるシステムに違和感を持ったことをきっかけに、個人と個人のコミュニケーションを創作に活かしながら、これまで俳優、ダンサーとして活動をしている。立教大学文学部比較文芸思想コース在籍中より舞台に立ち始め、卒業後はハンガリーに拠点に音楽家、映像作家、美術家とコラボレーションを重ねた。在欧中にセルビア・カニジャ演出家・振付家ジョセフ•ナジに出会い師事しカンパニー作品に出演。音楽家アルベルト•マルコスの舞踊作品 『アサガオ』 (2013)に出演。映像では 『2045 Carnival Folklore』(加藤直輝監督、2015年シアトル国際映画祭出品作)などに出演。2016 年に事業企画団体PLATAUXを設立。2017 年文化庁新進芸術家海外研修員 (スぺイン)、日本スぺインダンスプロジェクト「トポス」を発表。コロナ禍では、 ポッドキャスト「HIROSHIMA Reading」を制作。直近ではルーマニアにて家を火災で失ったロマ人の子供達のダンス作品を創作した。

お問い合わせ

プロデューサー
石井順也
080-4403-0770
plataux.info@gmail.com

実施場所

ノヴァ・ポスタ(リュブリャナ、スロベニア)
オンライン配信(Vimeo)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。