ポーランドのヴロツワフで開催された大規模なメディアアートの祭典「WRO Media Art Biennale」において、デジタル人工生命NFTロボット作品「かぞくっち」を出展した。
これは物理的なロボットの挙動がNFT(ブロックチェーン)上のアクションに反映されることや、「イエ」「家系」といった人間社会のメタファーが重ねられていることなど、ブロックチェーンやNFTという新しい技術が社会にとってどのような意味をもちうるか考える作品である。展示を行いながら欧州のアーティストやキュレータと意見交換を重ね、作品の発展についての深い本質的な議論を行った。
【加藤明洋】
1992年愛知県生まれ。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)メディア表現研究科修士課程修了。デジタル/フィジカルメディアの組み合わせにより、テクノロジーと社会の関係を描く作品を制作している。作品に、ブロックチェーン技術を応用した社会の可能性と課題をボードゲームを通して描いた「TRUSTLESS LIFE」「BAIS」、犬派と猫派の戦いを描いてNFTの価値を問うプロジェクト「WAN NYAN WARS」などがある。
加藤明洋
4kihiro.kato@gmail.com
Geppart Gallery (ヴロツワフ/ポーランド)
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