本事業は、かねてより日本の伝統文化に造詣が深いフランスにおいて、音楽の分野ではとりわけ影響力の大きいラジオ・フランスとパリ市立劇場という二大組織の協力を得て行われたプロジェクトである。
邦楽の中でも「三曲」に焦点を当て公演およびCD制作を行い、古典と現代作品の両軸から活動する邦楽四重奏団ならではの演奏でパリの聴衆を魅了した。
出演:邦楽四重奏団より(箏・三絃:平田紀子、寺井結子、尺八:黒田鈴尊)
曲目:
・千代の鶯(光崎検校)
・嵯峨の秋(菊末検校)
・奥州薩慈(神保政之助)
・尾上の松(作者不詳)
・一柳慧/花の変容(1988)
【邦楽四重奏団】
2011年春、東京藝術大学邦楽科卒業の四人(箏・三絃・十七絃:平田紀子/寺井結子/中島裕康、尺八:黒田鈴尊)により結成されたカルテット。「日本の伝統楽器で“今”と“これから”の音楽を創る」というコンセプトのもと、「作曲家への新作委嘱=“今”と“これから”の邦楽を探求するための作曲家との共同活動」、「1960年代以降に作曲された現代邦楽名作群の再演」、そしてそれらの根幹となる「伝統的な三曲合奏(三絃・箏・尺八による古典合奏)」の三つの視座から活動を展開し、その演奏は国内外で高い評価を得ている。
パリ市立劇場、ラジオ・フランス(パリ/フランス)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。