藤枝守作曲「ガムラン曼陀羅Ⅰ」(2020)と「ガムラン曼陀羅Ⅱ」(2023/初演)の上演。今回の公演では、2つの組曲となった「ガムラン曼荼羅」が「両界」として位置づけられた。
ガムランの演奏は、日本で唯一のスンダ(西ジャワ)音楽グループである「パラグナ・グループ」。舞踊は、ガムランとの共演を多数重ねてきたリアント、ボヴェ太郎、川島未耒、佐草夏美が出演。
ゴングを会場の真ん中に据え、その周りにガムランの楽器を円形に配置し「響きの曼荼羅」に見立て、作品の持つ円環的な構造を表現。観客が四方を取り囲む会場構成とした。
舞踊家は「陰陽」の象徴として、二組の男女の舞踊家が出演。楽器や観客の間を移動しながら曼陀羅の世界を体現し、会場全体を曼荼羅と捉えた独創的な作品となった。
特定非営利活動法人 日本ガムラン音楽振興会
「ガムラン」は青銅打楽器を中心としたアンサンブルで、インドネシアを代表する伝統音楽として世界中で愛好され、各国では古典曲のみならず、新作も多数演奏されている。日本ガムラン音楽振興会は、ガムラン音楽の普及と振興のために、コンサートやワークショップの開催、国際文化交流事業を中心に幅広い活動を行っている。邦楽器など他ジャンルの楽器とのコラボレーション、舞踊とのコラボレーション作品を発表するなど、日本発信の新たなガムラン音楽の創作にも力を入れている。
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