アーツカウンシル東京の事業

宇川直宏展 Final media therapist @Dommune

  • 団体名 : DOMMUNE株式会社
  • 区分 : 区分なし
  • 助成タイプ : 単年

事業概要

アーティストの宇川直宏が、2010年に世界に先駆けて開局したライブストリーミング・チャンネル「DOMMUNE」。宇川はスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの”現在美術作品”と位置づけている。今回の展覧会では、開局以来13年間に及ぶ膨大な番組アーカイブを紹介するとともに、それらデータを素材として、DOMMUNEオリジナルチューニングの生成AIに番組を学習させたり、会期中常設したロボットアームカメラに搭載した人口知能にリアルタイムで空間絵画を創出させたりし、“描く”という行為の歴史的なアップデートを図った。1万時間を超える歴史的アーカイブを絵画や立体作品など他のメディアに拡張・変換・創造し、AI時代の創作において、一体作家は作品のどこに存在しているのか?をコンセプトに、12部屋に及ぶ各展示室で先鋭的なインスタレーションを展開させた。
また会期中に美術館を舞台とした体験型のライヴ・ストリーミングを11回、ワークショップを4回、宇川直宏本人による展覧会ツアーを13回行った。小学生から80代までの観客自らがDOMMUNEでのパフォーマンスを伝統的なメディウムを使うことによって描き、作品や番組に積極的に参加することを可能にし、Web3.0以降の社会を取り巻く様々な問いを更に深める機会を提供し得た。菊地成孔、巻上公一、宮台真司、ダースレイダー、井上薫、山川冬樹、村山悟郎、ヤマダアオイ、立花ハジメ、朝吹真理子他、豪華登壇ゲストは50組を超え、後世に語られるべき歴史的な展覧会となった。

プロフィール

【DOMMUNE株式会社】
現代日本のアートシーンの中でも際立った存在感を放つ宇川直宏が、ソーシャルストリームの時代を見据えた新たな文化の発信拠点として、2010年に開局させた日本初のライブストリーミングスタジオ『DOMMUNE』。このスタジオ兼チャンネルを運営するDOMMUNE株式会社は、開局以来、13年、母体であった株式会社マムンダッドプロダクションズ開設当初から、一貫したマルチ・カルチュラリズムの視点で、ライヴにおける動画配信の実験を重ねている。圧倒的な番組の質とビューワー数を誇り、開局以来、世界各国から様々なゲストが来日のたびに出演する唯一無二の文化プラットフォームとして存在し続けている。リンツのアルスエレクトロニカや、ロンドンを拠点とするBOILER ROOM他、世界のクリエイティヴ機関との交流を踏まえ、新たな視覚コミュニケーションの可能性を日夜革新的に炙り出し続けている。

お問い合わせ

〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F|SUPER DOMMUNE
DOMMUNE株式会社
代表取締役
宇川直宏

実施場所

練馬区立美術館(東京都練馬区)
SUPER DOMMUNE(東京都渋谷区)