昨今、ブロックチェーン技術やAIの登場といった技術の進歩によって、資本主義はまるで大きな変革がもたらされているかのようにも見える。しかし、本当に資本主義は進化していると言えるのだろうか。
資本主義がトライアンドエラーを繰り返して発展を遂げてきたように、本展で半田は、まるでオープンスタジオのように現場で作品を作り、時に不完全であってもプロトタイプを提示する。同時に、加速主義社会に抗うかのように、自身の過去作品も展示する。
本展で半田が描き出そうとするのは、いかにAIは人間的であり、そしていかにアートと資本主義は相似しているのかである。その作品には、あるいは資本主義だけでなく、アートそのものに対する一見シニカルな態度が見受けられるかもしれない。しかし同時に、アートの持つ変容の力を信じている半田は、このようにもいう。「アートは何も生み出さない。しかし、明確な出力がなくとも、人々の人生に影響を与えることのできる、関数のようなものでもあるはずだ。」
【合同会社Souya Handa Projects】
Souya Handa Projectsは、アーティストでありインディペンデントキュレーターとしても活動する半田颯哉が主宰する現代アートプロジェクトである。現代アート展示の企画、キュレーションを行っており、社会性を重視した展示コンセプトを志向する。
合同会社Souya Handa Projects
代表社員
半田颯哉
info@souyahandaprojects.com
麟祥院ギャラリースペース(東京都文京区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。