美術作家南壽イサムによる”林業と美術”を考えるために行われた展示である。家族関係を出発点とし、家業である林業へ着目。実際に林業を1ヶ月行った後にその記録映像や、伐採の際に出た杉の枝を地元宮崎から東京まで運び展示を行った。
家族の生活を担ってきた林業、そしてその林業から見る日本の社会問題への認知の共有を試みた。
会期中は国連にて自然資源専門官に従事されている青木健太郎さんをお招きし、トークショーを開催。美術の視点と林業の視点から意見交換を行い、双方のこれからの関わり方を考察した。
【南壽イサム】
1996年、宮崎県日南市生まれ。東京を中心に活動する美術作家。
家業である林業を手伝った際にその問題点と社会的広がりを再確認し美術表現が行える林業へのアクションをテーマとしている。
彫刻・映像・サウンド・パフォーマンスなど様々なメディアを用いて表現を行う。
国立奥多摩美術館
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