約1時間30分の上演。ある植物園の周辺に住む家族・恋人・家族・友人を、6人の俳優が複数の役を担いながら演じた。上演において、場面の切れ目や、そのとき俳優がどの役を演じているかは明確に表されていない。俳優たちがすれ違うような配置や現実の動作を模倣しないマイム、出来事の不確かさが劇中の時空間を曖昧にし、日常とは異なる知覚体験を与える。それでいて、どこかに存在しそうな人々や関係から、我々の生きる社会を再考するための契機になることを目指した。
作・演出:倉橋真奈美
出演:小川真由子、落合砂月、杉田亮、中川友香、平山瑠璃、前田龍平
照明オペレーター:今村あかね
照明プラン:倉橋真奈美
制作:杉田亮
【ベースメント・モリ】
倉橋真奈美と杉田亮が共同代表を務める演劇の集まり。ともに立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業した2人によって2021年に発足し、2023年4月に初の劇場作品として『ミウナの友人』を上演した。日々の生活の中で淘汰される人々の存在や情報を「見えないもの」と呼び、上演を通じて彼らに目を向ける方法を模索している。
ベースメント・モリ
共同代表
杉田亮
basementmori@gmail.com
神楽坂セッションハウス(東京都新宿区)
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