アーツカウンシル東京の事業

サイン アート プロジェクト.アジアン創立10周年記念公演「残夏-1945-」

  • 団体名 : サイン アート プロジェクト.アジアン
  • 区分 : 区分なし
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 演劇

事業概要

「聞かせて下さい あなたの手に残された夏を____」
夏実は離婚した夫との間に生まれた耳の聞こえない娘の結と二人暮らしの雑誌記者。
夏実と結の関係は断絶しようとしていた。
夏実は自分の母、康子と思春期に断絶して以来、必要以上に会わずに人生を過ごして来た。
ある日、終戦七〇周年の記事の一端を任された夏実は母のことに思い至る。
母はろう者で、終戦間際の長崎で生まれ、被爆している。
被爆したろう者の体験談を聞こうと夏実は通訳を依頼する。
通訳者としてきたのは元夫である沢口だった。
広島で、ろう者の語る壮絶な被爆体験は夏実に母を思い起こさせる。
夏実は通訳である沢口を伴って帰郷。母娘はひさしぶりの対面を果たす。
「同じだ。わたしは大嫌いだったこの人と同じ母親になっているんだ‥‥。」
やがて通訳を介して語られる母の半生。そして母の両親の被爆── 
もつれて、からまって、途切れているようで繋がっている、七〇年の母娘の物語。

演出:野崎美子 脚本:米内山陽子(チタキヨ)
出演:大橋ひろえ、他

プロフィール

サイン アート プロジェクト.アジアンの目的は、手話を芸術的なパフォーマンスとして発展させていくことです。例えば音楽やダンス、演劇などと手話を融合させ、芸術性を高めたパフォーマンスで人々に感動を与えたいと考えています。そしてその芸術的な手話パフォーマンスを普及させるために幅広い活動を行っていくことを目指しています。英語名の「Sign Art Project. AZN」の「AZN(エィズエン)」は、「アジア人としての意識と誇りを持つ」という意味でつけています。当プロジェクトでは、民族や国境を乗り越え、様々な人たちと交流するコミュニケーションの手段のひとつとして、手話をPRし、新しいムーヴメント、文化を生み出して行きたいと考えています。 
私たちは手話パフォーマンスを通し、「愛」「感動」「夢」を伝えたいと思います。そして、人が皆、心のどこかに持っている「心の壁」を壊し、自分を解放することで、ともに生きている世界中の他者の心にも近づけるきっかけ作りが出来たらと心から願っています。

お問い合わせ

サイン アート プロジェクト.アジアン
プロデューサー・俳優:大橋ひろえ
FAX:03-5378-8026
e-mail:info@sapazn.jp

実施場所

座・高円寺2(東京都杉並区)