本公演はパリのデジタル・アート・センター「ゲーテリリック」の委嘱作品としてアーティスト岸野雄一と、ヴォーカリスト/オルガン奏者のジョン(犬)の2人による舞台作品「正しい数の数え方」を上演するものである。子どもたちのための芸術プログラムを実施する「Capitaine futur」内公演の一環として、2015年6月7日に上演された。人形劇をリアルタイムで舞台上のカメラからスクリーンに映写し、舞台上の生身の人間と人形劇のキャラクターが相互に行き来する入れ子状の作品構成となっている。ストーリーは、異文化に迷い込んだ主人公が着ぐるみの犬に数の数え方を教わる、というシンプルな内容である。観客席にいる子どもたちとのコール&レスポンスによって生み出される身体の動きが、インタラクティブに舞台スクリーンへ反映されることで、観客自身も本作品に参加できる体験型作品である。
岸野雄一:
63年東京生まれ、音楽家・俳優・著述家等、多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗り、学生時代よりポピュラー・ミュージック全般と映像に携わる活動を続けている。現在、WATTS TOWERSやヒゲの未亡人などのユニットで活躍中。
自身がプロデュースするレーベル”Out One Disc”を主催。東京藝術大学大学院・映像研究科にて映画音楽論を、同大学院アニメーション科にてサウンドデザイン論の講師を務めている。美学校では音楽講座全般のコーディネイトを務めている。
「正しい数の数え方」製作委員会
プロデュース・脚本・出演 :岸野雄一
e-mail:kishinoyu1@gmail.com
ゲーテリリック(パリ)