アーツカウンシル東京の事業

TOUCH OF THE OTHER

  • 団体名 : 川口隆夫
  • 区分 : 国際的な芸術交流活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 舞踊

事業概要

ロサンゼルスのONE Archivesに所蔵されている、社会学者ロード・ハンフリースの調査研究資料をもとにロサンゼルスおよび東京で滞在制作、2016年1月にスパイラルホールにて新作パフォーマンスを発表する。
同性婚の合法化により、特に60年代後半から始まったゲイ解放運動は、その最大の目標を成し遂げたかのように見える。同性愛者を始めとする性的マイノリティは、いよいよマジョリティの経済的、法的、文化的秩序に参画しつつあると言えるだろう。しかし、このような性的少数者たちが多数者によって「平等な地位」を与えられる時、少数者は彼らが社会の除け者だった時代に彼らを彼らたらしめてきた「行為/習慣」を捨てることが求められる。
19世紀から20世紀を通じて、差別され抑圧されてきたがゆえに発明し発展させてきたユニークなゲイのセックスカルチャーは、今、インターネットやソーシャルメディアの普及もあいまって、大きな転換期を迎えている。
世界各地においてLGBTの社会的権利が確立されていく中、今作はあえて、この捨て去られるべき、“逸脱した”性を探求し、何故それが私たちの社会の未来にとって重要な意味をもつのかを追求する。

プロフィール

【川口隆夫】
1996年から2008年まで「ダムタイプ」に参加。同時に2000年以降ソロを中心に、演劇・ダンス・映像・美術のジャンルを越境し、舞台パフォーマンスの幅広い可能性を探求。他ジャンルアーティストとのコラボレーションも多い。2008年より「自分について語る」をテーマにしたソロパフォーマンスシリーズ『a perfect life』を展開。 近作に『病める舞姫をテクストに―二つのソロダンス』(共演: 田辺知美、大野一雄フェスティバル 2012)、『大野一雄について』(大野 一雄フェスティバル 2013)がある。『大野一雄について』は初演後、横浜(日本)、光州(韓国)、ミュンスター(ドイツ)、ザグレブ(クロアチア)にて公演を行い、2016年はヨーロッパおよび北米ツアーを予定している。また、2015年3月より日米共同プロジェクト新作「TOUCH OF THE OTHER」のクリエイションを開始し、4月、8月にロサンゼルスにて小発表を行った。2016年1月に青山スパイラルホールにて初演予定。

お問い合わせ

川口隆夫
プロデューサー
高樹光一郎
〒160-0023東京都新宿区西新宿4-34-18-213
TEL:03-3320-7217
FAX:03-3320-7219
e-mail: takagi_hiwood@me.com

実施場所

スパイラルホール(東京都港区)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。