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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

Tokyo Art Research Lab(TARL)

Tokyo Art Research Lab は、アートプロジェクトの担い手のためのプラットフォームです。時代に応答したアートプロジェクトをつくる学びの場と、現場の課題やこれから必要な技術について考える研究・開発を「東京アートポイント計画」と連携して行っています。

2020/07/22

アートプロジェクトのための新たな配信拠点「STUDIO302」を開設しました

映像の収録・配信ができる「STUDIO302」

コロナ状況下における“日常”に向け、リニューアルオープン

2020年7月、アーツカウンシル東京では、映像の収録・配信ができるスタジオ「STUDIO302」を開設しました。

これまで「Tokyo Art Research Lab」「東京アートポイント計画」の拠点として運営してきたレクチャー+アーカイブルーム「ROOM302」(3331 Arts Chiyoda 3階)を改装し、リニューアルオープンした施設です。

今後は、コロナ状況下のアートプロジェクトにおける新しい形の活動拠点として運営してまいります。

レクチャー+アーカイブルーム「ROOM302」を改装して開設

新たなプロジェクト拠点のモデルケースを目指して

2020年初頭から世界中に拡大し、今なおその勢力が衰えない新型コロナウイルス感染症。新たな脅威とともに暮らすわたし達には、感染拡大の防止に努めながら日常生活を送ることが求められています。

これまで人と人が集い、交流することで表現を紡いでいたアートプロジェクトもまた、新たな様式を編み出す必要があります。そして、人と人の物理的距離が発生し、心身の健康に不安を感じる今だからこそ、文化や表現活動にできることがあるはず。

そのためには、“集わず集う”新たなプロジェクト拠点のモデルが必要と考え「STUDIO302」を開設しました。

出演者間の感染を防ぐための衝立をはじめ、コロナ状況下での収録に合わせた設備を設けました

仮設的につくり常設として機能するスタジオ

「STUDIO302」は、緊急事態宣言中に空間デザインユニット「岩沢兄弟」とともにリモートで企画・設計に着手し、解除後から施工開始、約1ヶ月で完成しました。仮設的な素材や方法を用いながら、常設施設として機能するユニークなつくりになっています。

感染を防止するためのパーテーションや、オンライン会議システムと連携しやすい機材、少人数体制でも配信可能なシステムを取り入れ、簡単に高品質な映像収録・配信ができます。

今後は人材育成事業「Tokyo Art Research Lab」の学びのプログラムをオンライン配信するほか、「東京アートポイント計画」の各プロジェクトの実施場所としても活用します。
(※外部に向けたスタジオレンタルは行っておりません)

“集えない”時代の新たなアクションとして、「STUDIO302」に関わる情報発信も行ってまいります。

▼詳しくはnoteのマガジンで公開しています
配信拠点「STUDIO302」をつくる

大型液晶モニターを2台設置。オンライン会議システムでゲストを表示しながら収録したり、スライドや映像を背景で表示することも。

スタジオの外側には、観客に見立てたマネキンも。頭部にカメラがついていて、観客視点の映像配信もできます。

「STUDIO302」、今後の展開にご期待ください!


*東京アートポイント計画からのご案内

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