江戸期には将軍家ゆかりの寛永寺の寺町として、明治期にはさまざまな文化施設が集積するエリアとして栄え、各時代の権威の象徴ともいうべき側面を持つ上野。一方で、江戸期から庶民の行楽地/困窮者のアジール(聖域)であり、明治以降は東北との玄関口、近年では海外との玄関口として、さまざまな歴史的・社会的背景を持つ人々の受け皿となってきました。
本プログラムでは、上野の商店街におけるコミュニティやアイデンティティのあり方に関する社会学的調査に携わってきたゲストとともに、上野の山と街における歴史の重層性・多様性について、フィールドワークとレクチャーを通して考察していきます。
「上野スタディーズ」とは
この地域に関わるアートプロジェクトのリサーチを担っていく取り組みです。上野の歴史、自然、街、文化施設など、様々な分野で活動する人たちとアーティストの協働を促すことで新たに映し出される上野を、レクチャーや記録集を通して多くの人たちと共有していきます。
上野エリアをゲストとめぐりながら観察し、それを基にレクチャーを実施
10:00~12:00 フィールドワーク
(12:00~13:00 昼食)
13:15~14:30 レクチャー
【ゲスト】
五十嵐泰正
筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授。都市社会学/地域社会学。学生時代から社会学的なフィールドワークを進めてきた上野や、地元の柏で、まちづくりに実践的に取り組むほか、原発事故後の福島県の農水産業をめぐるコミュニケーションにも関わる。主要著作に『原発事故と「食」』(中公新書、2018)、『常磐線中心主義』(共編著、河出書房新社、2015)、『みんなで決めた「安心」のかたち―ポスト3.11の「地産地消」をさがした柏の一年』(共著、亜紀書房、2012)ほか。
・雨天決行。 ※当日荒天等で中止の判断をする場合、各自にご連絡差し上げます。
・当日は屋外でのフィールドワークがあります。歩きやすい格好でお越しください。
・天候に応じて、雨具、帽子、日傘、お飲物等のご準備をお願いいたします。
・途中、太昌園上野本店にて昼食を取ります。お食事代は各自ご負担ください。
無料(昼食代自己負担)
20名
こちらの申込フォームより、お申し込みください。
※事前申込制、先着順・定員に達し次第お申し込みを締め切らせていただきます。
上野文化の杜新構想実行委員会
TEL:03-5834-2396
2018年7月30日(月)10:00~14:30(受付9:45~)