映像(動画)は、テレビ画面、スマートフォン、街中や車内の広告ディスプレイ、ゲーム、自動販売機、あるいはウェアラブルな端末など、21世紀の都市生活のいたるところにあふれています。明滅する光に過ぎない映像を前に、わたしたちは、笑ったり、泣いたり、驚いたり、怒りや欲望を喚起されたり、触れられないものや行くことができない場所へ思いをはせたり…と気持ちを動かされています。さらに世界的なパンデミックを契機に、物理的な移動や直接的な交流の代替手段のひとつとして、動画配信や映像を介した遠隔コミュニケーションの普及が加速し、映像との付き合い方はさらに拡がりを見せています。
第13回恵比寿映像祭では、見る人の感情を動かす映像の力に着目し、あらためて、「動画」であるということについて向き合いたいと思います。静止画が動き出すことそのものに驚き目を見張った映画前史の時代から、アナログからデジタルへ、平面から3D空間へ、技術の変遷やメディアの多様化とともに、動画表現はさまざまに変化を遂げ多様になってきました。
さまざまな工夫により編み出されてきた動画表現の原理とその歴史を参照しつつ、映像(動画)の魅力を楽しむ手がかりを提示し、さらなる拡張を続ける同時代の映像のありかたと、あたりまえのように映像とともに生きる現在を見つめなおす機会をつくります。
プログラムの詳細は公式ウェブサイトをご確認ください。
赤松正行+ARARTプロジェクト/チョ・ヨンガク/ペトラ・コートライト/カワイオカムラ/木本圭子/松本力/トニー・アウスラー/渡辺豪/シシヤマザキ/ほか
入場無料
※定員制のプログラム(上映、イヴェント、シンポジウムなど)は有料
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、第13回恵比寿映像祭の東京都写真美術館の展示室への入場にはウェブサイトからの事前予約が必要です。事前予約については以下よりご確認ください。
https://www.e-tix.jp/yebizo/
東京都写真美術館
TEL:03-3280-0099(代表)
2021年2月5日(金)~2月21日(日)10:00~20:00(最終日は18:00まで)
※2月8日(月)・15日(月)は休館
東京都写真美術館、日仏会館、ザ・ガーデンルーム、恵比寿ガーデンプレイス センター広場、地域連携各所 ほか
※諸般の事情により、実施予定だったプログラムの一部が中止となりました。