東京に住む外国人は約53万人、180以上の国や地域の人々が暮らしています。仕事や留学をきっかけに暮らす人や、外国にルーツを持ち日本で育つ子供や若者が増え、すでに多様な背景を持つ人々が生きる社会となっている中で、様々な課題が浮き彫りとなっています。
東京芸術劇場の「シアター・コーディネーター養成講座」は、劇場を広く社会に開き、芸術文化を通して地域・社会づくりに貢献する人材育成を目指します。今回は《多文化共生・基礎編》として、多くの課題を抱える今の多文化社会をどう捉え、それに対し、アートがどうアプローチできるかを考えていきます。
国籍や習慣、言語などが違う人々が共に生きる多文化社会において、劇場やアートに何ができるかを一緒に考えてみませんか?
シアター・コーディネーターとは?
劇場と社会の間に立って、両者をつなぐための企画を考えたり、調整したり、発信したりする人たちをイメージした名称です。下記のような資質を複合的に活用できる人材を募集します!
・プログラムを開発するプランナー
・教育的視点を持ったエデュケーター
・運営に携わるマネージャー
・企画やエピソードを横断的に考察し、工夫するドラマトゥルク
・アクティブにプログラムを運営するファシリテーター
講座の前半では、これまでに多文化共生と劇場やアートに関連した実践を行ってきた講師の方をお迎えし、事例の紹介や課題の共有、意見交換などを通して理解を深めていきます。後半には、グループワークを行い、劇場やアートと関連した企画を考え、発表していただきます。
【第1回】2021年11月21日(日)13:30~16:30
オリエンテーション/多文化共生とアート概論
楊淳婷(東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 特任助教)
【第2回】2021年12月4日(土)13:30~16:30
ケーススタディ(1)地域コミュニティの連携~親子で国際交流
三代純平(武蔵野美術大学 造形学部 准教授)
福村真紀子(「多文化ひろばあいあい」代表/茨城大学大学院 理工学研究科 助教)
スラマ・ソニア(チュニジア出身、「多文化ひろばあいあい」/外国語教師)
【第3回】2021年12月11日(土)13:30~16:30
ケーススタディ(2)外国にルーツをもつ青少年の課題とドキュメンタリー演劇の実践
小島祥美(東京外国語大学多言語多文化共生センター長、世界言語社会教育センター准教授)
田室寿見子(東京芸術劇場 人材育成担当係長)
【第4回】2021年12月18日(土)13:30~16:30
ケーススタディ(3)多文化・多言語社会に生きる子供たちとのワークショップ
松井かおり(朝日大学 保健医療学部 教授)
田室寿見子(東京芸術劇場 人材育成担当係長)
【第5回】2022年1月15日(土)13:30~16:30
中間発表&ディスカッション
※第4回までの講座を踏まえ、グループで企画案を発表。発表をもとにディスカッションします。
【第6回】2022年2月27日(日)13:30~16:30
企画発表&フィードバック
※第5回中間発表をうけて、企画をブラッシュアップし、最終発表します。
※状況により、オンライン開催となる場合がございます。
※本プログラムの内容は、予告なく変更になる場合がございます。
宮野祥子(桜美林大学 芸術文化学群 非常勤講師)
楊淳婷(東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 特任助教)
3,000円(税込)
10名程度
こちらの申込フォームよりお申し込みください。 ※申込受付を終了いたしました。
※お申込み時にいただく個人情報は、本講座以外の目的には使用しません。
応募締切
2021年10月20日(水)
選考方法
書類選考。締切後、2週間以内に参加可否をお知らせいたします。
東京芸術劇場
TEL:03-5391-2111(代表)
E-mail:seminar@geigeki.jp