アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座 受講生募集

ジャンル:
  • 講座・シンポジウム

芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座
~創造し続けていくために。芸術文化創造活動のための道すじを“磨く”~

アーツカウンシル東京では、次代の芸術文化創造を担う人材を発掘、育成することを目的とした「アーツアカデミー事業」を実施しています。
2018年度からは、社会と芸術文化の関係性を広い視座で捉え、自らの実践を展開する多様な担い手の活動基盤・推進力強化を支援するため、芸術文化創造活動の課題解決や新たな価値創造、及び目標達成への道筋に必要な思考力やスキルを多面的に磨く「芸術文化創造活動の担い手のためのキャパシティビルディング講座」を開講しています。
当講座は、ファシリテーター/アドバイザー及びゲスト講師によるレクチャーとディスカッションを軸とした座学講座と、各受講生の活動に根差した課題解決/価値創造戦略レポートの作成・発表の二つの柱でプログラムを構成しています。ここでは様々な分野で一定のキャリアを積んだ受講生が集い、互いに学び合うことで新しい視点を掴み、実践へとつなげていく場が生まれています。
近年、文化行政において芸術文化の本質的価値に加え、その社会的・経済的な価値をいかに活用するかについての議論が高まっています。これに伴い、芸術文化を取り巻く営利と非営利の活動領域の混淆や、芸術活動と経済活動等との交錯が以前にも増して進んでいます。こうした状況を受けて、2022年度の当講座では、「非営利の芸術文化創造とは何か?」をひとつのテーマとして、今日の人間社会にとっての芸術活動の意義をあらためて整理し、未来に向けてその意義を開花させるための方法を探るべく、プログラムを構成しました。2022年度の講座では新たに「コミュニティづくり」の概念や方法論から社会と芸術の新たな関係性の構築を思考する講座と、「文化権」を糸口に芸術文化創造の本質やその価値の根拠/理論的背景について思考を深める講座を設けました。
社会と芸術文化の関係性を広い視座で捉え、創造環境全体の向上に取り組む方々や、「10年先のヴィジョンを描いて実践したい」「今の活動をもうひとつ高いステージに発展させたい」と、勇気をもって自らの活動を実践していこうとする創造の担い手を受講生として、創造環境の新たな可能性を共に探求し、相互に成長し研鑽する場を提供します。また、当講座はこれらの取り組みを通し、受講生のキャパシティビルディングやネットワーキングに資し、芸術文化環境全体の向上に貢献することを目指します。


これまでの様子
【2018年度】
活動報告書・課題解決戦略レポート集(PDF)/ダイジェスト動画(YouTube)
【2019年度】
活動報告書・課題解決戦略レポート集(PDF)/ダイジェスト動画(YouTube)
【2020年度】
活動報告書・課題解決戦略レポート集(PDF)/ダイジェスト動画(YouTube)
【2021年度】
活動報告書・課題解決戦略レポート集(PDF)/ダイジェスト動画(YouTube)

【講座レポートブログ】
https://www.artscouncil-tokyo.jp/ja/blog/category/arts-academy/

オンライン応募説明会

日時:2022年6月29日(水)19:00~20:00 
実施方法:オンライン
申込方法:件名を「AAキャパシティビルディング講座応募説明会」とし、本文に「氏名(よみがな)、現職・肩書、連絡先メールアドレス」をご記入の上、下記のEメールアドレスまでお申し込みください。 
E-mail:artsacademy@artscouncil-tokyo.jp
お申し込み:6月28日(火)15:00まで。お申込みの方にメールにてオンライン応募説明会のご案内を送ります。

※手話通訳をご希望の方は、6月21日(火)17:00までにお申し込みください。
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。

募集人数・対象

  1. 16名程度
  2. 芸術文化領域(主に非営利の活動)において3年以上の活動経験のある芸術文化従事者(セルフマネージメントのアーティスト・表現者、制作者、プロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アートマネージャー、芸術団体・アートNPOの職員、芸術文化支援団体のプログラムオフィサー、行政・企業等の文化担当者、研究者等)。(分野不問)

事業内容

小川智紀氏、若林朋子氏をアドバイザー/ファシリテーターに迎え、講座内容に応じたゲスト講師を招き、以下のプログラムを構成します。※1

  1. 座学講座:全7回(下記参照)
  2. 課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会:1回(第8回)
    座学講座を通して得た知見をふまえて、受講生自らの活動の課題解決/価値創造に資する戦略レポート作成に約一カ月半の期間に取り組み、最終発表会にて発表します。※2
  3. 個別相談:1回
    レポート作成期間中に受講生の課題や問題意識に応じるアドバイザー/ファシリテーターとの個別相談の回を設けます。※3

※1 アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28-8F)にて実地開催。ただし、新型コロナウィルス感染症拡大防止にかかる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令状況等によって実地開催からオンライン開催へ変更の可能性があります。
※2 課題解決/価値創造戦略レポート等の成果物については再編集の上、プログラム報告書やウェブサイト等で一般に公開します。
※3 個別相談日は2022年11月下旬から12月上旬の期間に別途調整します。

※プログラムは都合により変更になる場合がありますので予めご了承ください。


2022年7月22日(金)10:30~16:30
【第1回、第2回】
ヴィジョン・ミッションを磨く&ファンドレイジング力を磨く
~組織使命の再確認・探求、事業/活動に必要な資金調達力を磨く~

講師:山元圭太
【前半(約1時間)】
・プログラム・運営チーム紹介、受講生自己紹介プレゼンテーション
・イントロダクションレクチャー(予定)
【後半(約4時間)】
<第1回>
・活動/組織のヴィジョン・ミッションの棚おろしレクチャー&ワークショップ
<第2回>
・事業/活動のためのファンドレイジングの全体像を捉え、実践の工夫・発想の拡張や新たな可能性を探る。
・資金調達方法の多様性や可能性を知る。
・ファンドレイジングの実際の悩みを共有し、考える、等

2022年8月22日(月)18:30~21:00
【第3回】
活動の価値を引き出す評価軸を磨く
~ロジックモデルを活用し改善・変革していく術を磨く~

講師:源由理子
・“価値”を引き出す評価について考える。
・ロジックモデルを道具とし、活動をふり返り、取組の継続的改善や社会変革につながる評価的思考について学ぶ。
・評価軸をもつことで組織・活動強化につながる道筋を探る。

2022年9月5日(月)18:30~21:00
【第4回】
芸術文化の領域横断は何をもたらすか?~越境が生み出す創造的な連携・協働

講師:坂倉杏介
・芸術文化と社会を更新し続けていくために、多様な主体のつながりを生み出す場づくりから学ぶ。
・創造的な出会いはどのようにして可能か。ウェルビーイングとイノベーションにつながる地域の創発的なコミュニティのつくり方を考える。

2022年10月3日(月)18:30~21:00
【第5回】
思考の整理・課題の抽出・設定

講師:小川智紀、若林朋子
・これまでの講義をふまえ、自身の思考の整理、活動の周りのリソースの棚卸し、課題の抽出と解決の糸口をあらためて探る。ディスカッション等を通して新しい気づき等を共有する。
・自己診断ワーク(構想シート)のブラッシュアップと相互フィードバック

2022年10月24日(月)18:30~21:00
【第6回】
人間にとって「文化」「芸術」とは?
~「文化権」から捉え直す~

講師:中村美帆
・「文化権」と関連するその他概念(生存権、生活権、社会権、人権、自由権、教育権、幸福追求権、等)から、誰一人取り残さない/あらゆる人々にとっての芸術文化の意味や、「文化権」という切り口からみた「稼ぐ文化」を推進するだけでない公共文化政策について考察し、芸術文化の可能性についてひろく考え直す力を磨く。
・国連世界人権宣言、ユネスコ憲章や文化多様性条約等、広く世界を視野に入れて、芸術文化の価値を説明する文化政策の理論的背景について思考を深める。

2022年11月7日(月)18:30~21:00
【第7回】
社会における芸術文化の必要性を考える
~芸術文化支援を鍵に、自立の在り方等を考える~

講師:片山正夫
・「なぜ、社会にとって芸術文化が必要か」という問いについて考える。
・創造活動を取り巻く環境を総体的に捉え、活動の価値を客観的に説明する力を磨く。
・芸術文化支援の体系を知り、自立・自走の在り方を探求する。

11月下旬~12月上旬に調整
個別相談デー

講師:小川智紀、若林朋子
・各人の創造活動やその環境にまつわる課題や問題意識に対する取り組み方について、アドバイザー、ファシリテーターとの面談を通して具体的な解決策や立案、そのための工程を探求する。

2023年1月16日(月)17:00~21:00
【第8回】
課題解決/価値創造戦略レポートの最終発表会

講師:小川智紀、若林朋子
・創造活動における課題解決の具体的な実装方法を提案、相互に思考を共有する。

講師プロフィール(敬称略)


小川智紀(おがわ とものり)
認定NPO法人STスポット横浜 理事長
1999年より芸術普及活動の企画制作に携わる。2004年、STスポット横浜の地域連携事業立ち上げに参画。2014年より現職。現在、アートの現場と学校現場をつなぐ横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局、民間の芸術文化活動を支援するヨコハマアートサイト事務局を行政などと協働で担当し、福祉事業のネットワーク化を模索している。NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事、NPO法人アートNPOリンク理事・事務局長、愛知大学文学部非常勤講師。

 撮影:安田有里 (C)Ko Na design
若林朋子(わかばやし ともこ)
プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 特任教授
デザイン会社勤務を経て、英国で文化政策とアートマネジメントを学ぶ。1999~2013年(公社)企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動の推進と芸術支援の環境整備に従事(ネットTAMの企画・運営等)。2013年よりフリー。事業コーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、自治体の文化政策やNPOの運営支援等に取り組む。NPO法人理事・監事(8団体)、アートによる復興支援ARTS for HOPE運営委員、助成審査委員、自治体の文化振興計画等策定委員など。2016年より立教大学大学院特任教員。社会デザインの領域で文化、アートの可能性を探る。


山元圭太(やまもと けいた)
1982年滋賀県出身。地元の商業高校で近江商人を学び、大学で国際協力のNPO/NGO活動に参加。より良い世界/社会をつくろうとする「現場のプロ」の人たちが活躍できる環境を整えることができる非営利組織の「経営のプロ」になりたいと考え、経営コンサルティング会社で5年、国際協力NPOで5年、組織開発・人材育成・ファンドレイジング・計画立案などの経験を経て2014年に独立。合同会社喜代七代表/株式会社Seventh Generation Project取締役/NPO法人日本ファンドレイジング協会理事/NPO法人ソーシャルバリュージャパン理事/NPO法人ETIC.エコシステム共創チーム所属。社会的な願いに寄り添い、その成就のために新たな視点・知恵を提供する、多様なコミュニティをまたいで活動し、風を運び、風を起こし、移ろいでいく人。


源由理子(みなもと ゆりこ)
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授
国際協力機構(JICA)等を経て現職。専門は、評価論、社会開発論。改善・変革のための評価の活用をテーマとし、政策・事業の評価手法、評価制度構築、協働型(協創型)評価に関する研究・実践を積む。近年は特に、社会福祉分野、文化芸術分野における関係者のエンパワメントや組織強化につながる協創型評価のあり方に関心を持つ。一般財団法人PBEE(実践家・当事者参画型エンパワメント評価)研究・研修センター理事。


坂倉杏介(さかくら きょうすけ)
東京都市大学都市生活学部 准教授。博士(政策・メディア)
専門はコミュニティマネジメント。三田の家LLP代表、NPO 法人エイブルアートジャパン理事ほか。多様な主体の相互作用によってつながりと活動が生まれる「協働プラットフォーム」という視点から、ウェルビーイングとイノベーションを生み出すコミュニティ形成手法を実践的に研究。多様な人々がそれぞれの持ち味を発揮したプロジェクトを各地で実践している。


中村美帆(なかむら みほ)
青山学院大学総合文化政策学部 准教授。東京大学法学部卒、同大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻(文化経営学)博士課程単位取得満期退学、博士(文学)
静岡文化芸術大学文化政策学部准教授を経て、2022年4月より現職。主著に『文化的に生きる権利-文化政策研究からみた憲法第二十五条の可能性』 (春風社、2021年)、『法から学ぶ文化政策』(共著、有斐閣、2021年)、『自治体文化行政レッスン55』(共著、美学出版、2022年)など。


片山正夫(かたやま まさお)
公益財団法人セゾン文化財団 理事長
1958年兵庫県生まれ。1987年、セゾン文化財団の設立時より運営に携わる。常務理事を経て2018年より現職。1994~95年、米国ジョンズホプキンス大学フェローとして芸術助成の評価を調査。現在、(公財)公益法人協会理事、(公財)助成財団センター理事、(一財)非営利組織評価センター評議員等を務める。アーツカウンシル東京カウンシルボード委員。著書に「セゾン文化財団の挑戦」、共著に「民間助成イノベーション」等。

応募資格

事業の趣旨を理解し、研究意識及び受講意欲を有する方で、次の全てに該当すること。

  1. 自らの活動の改善に向けて、課題解決策を立案し、具体的な取組を行う意思があること。
  2. 芸術文化創造環境の発展に貢献する意欲があること。
  3. 各講座及び最終発表会に出席し、講師及び他の受講生と積極的に交流や議論ができること。※1
  4. 課題解決/価値創造戦略レポート作成と提出が可能なこと。※2
  5. オンライン(同時双方向型)講義の場合は、マイク・Web カメラ搭載のパソコンとインターネット通信環境(Wi-fi、光回線やケーブルテレビ等)が用意できること。※3
  6. 受講後も芸術文化の振興に資する活動に携わる意思があり、終了後3~5年後をめどに アーツカウンシル東京が行うアンケート調査等に協力できること。

※1 選考にあたっては全8回受講可能な方を優先します。
※2 後日に編集作業を経て、報告書に掲載し公開します。
※3 スマートフォンでは画面が小さいため、資料が見えない場合があるのでパソコンでの受講を推奨します。

受講料・場所等

  1. 受講料:無料
  2. 場所:アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28-8F)
    (ただし、新型コロナウイルス感染症拡大防止にかかる緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令状況等によって実地開催からオンライン開催へ変更の可能性があります)
  3. 知的財産権:受講生が作成したレポート等成果物の著作権は公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京に帰属します。レポート等成果物及び各回の講座の様子等は再編集を施してウェブサイト等で公開します。
  4. その他:出席やレポート提出に対する報酬、交通費等の支給はありません。

イベント開催時のチェックリスト・感染防止策チェックリスト(PDF)
別紙:開催日時一覧(PDF)

応募書類・方法

応募書類
所定の応募用紙(Word)に、以下の必要事項を記入すること。

  • 顔写真、氏名、年齢、現住所、Eメールアドレス、連絡先電話番号、現職・肩書、学歴、職歴、免許・資格等 ※1
  • ショートレポート・受講動機(800~1000字程度)
    自らの活動について、客観的な視点を踏まえながら、以下の(1)~(7)を盛り込んで記述すること。
    (1)活動概要、(2)マネージメント体制、(3)目的・目標、(4)現時点の成果(外的評価含む)、(5)現時点で感じている課題・問題意識、(6)課題解決/価値創造のために自らが考えている糸口、(7)本講座の受講動機 ※2

※1 応募の際に受領した個人情報については、公益財団法人東京都歴史文化財団のプライバシーポリシーに基づいて本選考に必要な範囲内でアーツカウンシル東京が利用することを予めご了承ください。
※2 選考の上、受講生となった方のショートレポート及び受講動機は、受講の際に講座内で講師及び他の受講生と共有する機会がある旨を予めご了承ください。

応募方法
artsacademy@artscouncil-tokyo.jp宛てにEメールで応募してください。

応募期間
2022年6月13日(月)から同年7月8日(金)17:00まで

募集要項(PDF)

選考のプロセス及び方法

アーツカウンシル東京が定める選考委員会による書類審査

選考結果の通知・発表

選考結果は、採否にかかわらず2022年7月15日(金)頃までに、Eメールにて本人に通知します。なお、選考結果については電話等による問合せには応じません。また、アーツカウンシル東京の事業紹介ページにて、受講生の一覧を掲載する予定を予めご了承ください。

お問い合わせ

〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画部助成課
Tel:03-6256-8431
Eメール:artsacademy@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8F)

チラシ

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
運営
特定非営利活動法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)

ブログ