アーツカウンシル東京の事業

東京発・伝統WA感動

世代をこえて、広がる感動。東京から発信する伝統文化。

誰でも気軽に参加できる「東京発・伝統WA感動」。今年度も、一年を通じ、世代をこえて多くの方々にご参加いただけるよう、大きく3つの構成にて実施いたします。
「キッズ伝統芸能体験」は、子供たちが7か月間にわたって、一流の芸術家から能楽や日本舞踊などの伝統芸能を学んで、ひのき舞台で発表する本格的な体験プログラムです。今年度も都立高校におけるプログラムの実施を予定しています。

「伝統芸能公演」では、メイン公演として「三弦 海を越えて―アジアから日本へ―」と題し、中国やモンゴルなどからも演奏家を招き、アジアに広がる三弦と、日本の三味線音楽の多彩な魅力をご覧いただきます。また、歌舞伎俳優・十代目坂東三津五郎氏の解説による日本舞踊ワークショップや、落語、舞踊などの本格的な公演のほか、今年度は新たに、伝統の魅力をアニメーションや現代音楽などのユニークな切り口で紹介するトークと実演、ワークショップなども実施いたします。
また「東京大茶会」では、和の心・茶の心を、都民をはじめ東京を訪れる外国人や多くの方に楽しんでいただきます。

伝統芸能・文化は、日本人が自然と向き合い、共生し、人の和を大切にしながら長い時間をかけて育んできた財産です。さまざまな分野の事業を通して、日本人の根底にある「和の心」を今改めて感じていただけるよう、更なる普及と継承に努めてまいります。

≪公演内容変更のお知らせ≫ 
10月23日(火)に、東京都写真美術館にて行われます「Traditional+【vol.2】LIVE アニメーションと浪曲」の公演内容について、一部広告において、「頭山」では、浪曲師国本武春が語りから効果音までのすべてを披露すると告知をしておりましたが、効果音は映画本編のものを利用することになり、国本氏は本来の上演内容と同じ部分を生で演奏す演出に変更となりましたので、お知らせいたします。

≪出演者変更等のお知らせ≫
9月9日(日)スパイラルホールにて開催予定の「Traditional + 【vol.1】現代に生きる日本の伝統楽器」に出演予定でした鳥養潮(NY在住)は、都合により、来日が不可能となりましたので、Skype中継による出演を予定しております。何卒ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
   東京発・伝統WA感動実行委員会

東京芸術劇場、国立劇場、スパイラルホール ほか

イベント情報

民俗芸能「第13回多摩川流域郷土芸能フェスティバル」

百花繚乱! 川がもたらした豊かな郷土芸能

日本最古の歌集「万葉集」にも歌われるなど、古来より、日本人の営みを支えて来た多摩川。その流域には、個性豊かな芸能文化が残っています。多摩川がもたらす豊かな自然の恵みが、生活に活気を与え、たくさんの芸能を育んだのです。ここでは多摩川流域に今も残る、獅子舞や和太鼓、音頭やお囃子などの芸能を一挙上演。雄大な川の流れに想いを馳せながら、個性あふれる郷土芸能の魅力を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?

三弦 海を越えて―アジアから日本へ―

三筋の弦 その変容と多彩な響きを知る

日本の伝統音楽において重要な役割を果たしているのが、三味線、箏、胡弓などの弦楽器。 なかでも、中近東に端を発し、アジアにもたらされた三弦は、琉球で三線となり、16世紀後半に堺に伝来して以後、三味線としての様々な工夫・改良を経て、豊かな魅力を湛える音楽を生み出しました。この公演では、中国やモンゴルといったアジアの三弦音楽と、日本で花開いた多彩な味わいに満ちた三弦音楽の数々-長唄、地歌、義太夫節、三線、津軽三味線-をご紹介。日本に、アジアに響く三筋の弦の音色をお楽しみください。

和の魅力発見シリーズ Traditional +

・・・和を「知る、聴く、遊ぶ」

伝統芸能は、脈々と今に生きています。和の魅力発見シリーズ Traditional+(トラディショナルプラス)では、その現代に通じる魅力を、実演やトーク、ワークショップなどを通して再発見していきます。『現代に生きる日本の伝統楽器』では伝統芸能と現代音楽、『LIVE アニメーションと浪曲』ではアニメ作品と浪曲、『「百人一首」に遊ぶ』では和歌に様々にアプローチする第一人者たちが登場。その実演と実践を通して、伝統芸能の知られざる可能性に開眼してみませんか?

場所
スパイラルホール、東京都写真美術館1階ホール

日程
2012年9月9日(日)、10月23日(火)、
2013年1月12日(土)

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
   東京発・伝統WA感動実行委員会

芸の真髄シリーズ  第6回 江戸ゆかりの家の芸

軽妙にして高雅 珠玉の舞踊に酔う

「古典芸能の本物の芸に酔う」をテーマとする【芸の真髄シリーズ】。第6回は江戸ゆかりの家の芸として、坂東流の家元であり、踊りの名手としても名高い歌舞伎俳優の坂東三津五郎が、江戸の歌舞伎舞踊の真髄を披露。歴代の三津五郎が得意としてきた演目を踊るほか、近年輝きを増している若手歌舞伎の花形・尾上菊之助、坂東巳之助、尾上右近も登場。坂東流女流の華やかな群舞とあわせて、軽妙で高雅な珠玉の舞踊をお届けします。

大江戸寄席と花街のおどり その二

寄席とお座敷のおどりで江戸の町人文化を体験

奇想天外な物語よりも、ごく日常的な江戸の風景や町人文化を知りたいという方にお勧めするのが、落語とお座敷の踊りで構成されるこの公演。まず「大江戸寄席」では、古典落語を披露。悲喜こもごもの庶民の姿が浮かび上がります。一方、「花街のおどり」では、花街のお座敷に伝わる踊りをご堪能ください。ひととき、江戸の街にタイムスリップしたかのような感覚を感じていただけることでしょう。

解説と実演で知る<日本舞踊と邦楽の世界>

江戸の心が息づく 舞踊と邦楽の世界

江戸時代に発展した日本舞踊と邦楽。現代では日常的に接する機会が減り、「馴染みがない」と思われがちですが、実はエンターテインメント性の高い楽しい芸能。観るもよし、聴くもよし、習うもよし、人々から大いに親しまれてきました。そんな、江戸で生まれ育った日本舞踊と邦楽の魅力をお伝えします。7月のプログラムには、坂東流の家元である歌舞伎俳優の坂東三津五郎が登場。11月のプログラムでは第一線で活躍する若手演奏家が、解説と実演でお伝えします。

場所
東京都江戸東京博物館ホール

日程
2012年7月3日(火)、
7月21日(土)、
11月4日(日)

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、
   東京発・伝統WA感動実行委員会

国立劇場5月舞踊公演 菅原草紙 舞踊『菅原伝授手習鑑』

『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』をもとにした幻の舞踊劇、復活

日本舞踊界に名を残す「花柳舞踊研究会」の名作が、72年ぶりに蘇ります。この研究会は日本舞踊の新作輩出と普及を目指す“新舞踊運動”の盛り上がりの中で、“伝統の厳守と新表現の創成”を目的に故・二代花柳壽輔によって組織されたもので、大正13年から50回開催され多くの名作が生み出されました。今回はそのうち、昭和15年に発表された大作『菅原草紙』を上演。文楽や歌舞伎で有名な『菅原伝授手習鑑』を全10幕の舞踊劇に仕立てたものです。運命に翻弄されながら己の誠を貫く人々の姿が、鮮やかな舞踊として蘇ります。