アーツカウンシル東京の事業

2023年度 アーツカウンシル・フォーラム
「都市の中でアートがつないでいくもの―創造現場のシフトチェンジから考える」

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京では、芸術文化分野において、今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを毎年開催しています。

世界を揺るがしたパンデミックから、「日常」を取り戻しつつある2023年。その反動ともいえるように、世界各地でビエンナーレなどの大型のフェスティバルも盛んに再開され、それらの活動の意義や発信するメッセージはより一層注目されています。さらに、ダイバーシティやサステナビリティといった活動に携わる人々の意識や、文化を支えていく現場環境や労働の在り方など、創造活動の様相もこの数年でシフトチェンジを求められています。

あらためて人が協業して創造活動をする意味とは何か。また、文化を通して世界と繋がっていこうとするのはなぜか――

シフトチェンジに直面している今、創造活動はどのように継続していけるか、いくべきか。活動のあり方そのものや、制作の現場など、文化に関わる人々の模索は続いています。今回のフォーラムでは、都市で行われる創造活動のフォーマットのひとつである「国際フェスティバル」に着目し、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館キュレーターで、英国・ウィットワース美術館館長であるイ・スッキョン氏、2021年よりベルリン芸術祭ヘッド・ドラマトゥルクを務める橋本裕介氏の二人を東京にお招きし、五十嵐太郎氏をモデレーターに迎え、ディスカッションを展開していきます。

※当日のオンライン配信はありません。
※プログラムの内容は変更になる場合がありますので、ご了承ください。


アーツカウンシル・フォーラムについて
芸術文化分野において今日的かつ重要なテーマを取り上げるフォーラムを開催し、様々な分野の有識者の方々にご登壇いただき、国際都市としての芸術文化施策の在り方をめぐる議論の場の創出を目指しています。

アーカイブ映像

プログラム

第1部 プレゼンテーション
第2部 ディスカッション
第3部 ネットワーキング

※日英同時通訳

登壇者(順不同・敬称略)

イ・スッキョン(英国マンチェスター大学ウィットワース美術館館長、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館キュレーター)
橋本裕介(ベルリン芸術祭(Berliner Festspiele)ヘッド・ドラマトゥルク)

モデレーター
五十嵐太郎(建築史・建築評論家)

登壇者プロフィール

 Photo: Courtesy of Gwangju Biennale Foundation
イ・スッキョン
英国マンチェスター大学ウィットワース美術館館長、第60回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館キュレーター
英国マンチェスター大学ウィットワース美術館館長。第14回光州ビエンナーレ(2023年)のアーティスティック・ディレクターを務め、「soft and weak like water(天下に水より柔弱なるは莫し)」というタイトルのもと、抵抗、先住性、脱植民地主義、エコロジーといったテーマを探求した。テート・モダン インターナショナル・アート部門シニアキュレーターを務め、展覧会、コレクション展示と収集に携わる。また、テート・モダンに設置された、複数年にわたる大規模なリサーチ・イニシアチブ「ヒュンダイ・テート・リサーチ・センター:トランスナショナル」の戦略的ビジョンと関連プログラムを監督。第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展では韓国館のコミッショナー兼キュレーターを務め、現在は第60回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館のキュレーターを務めている。

 © Marlena Waldthausen
橋本裕介
ベルリン芸術祭(Berliner Festspiele)ヘッド・ドラマトゥルク。
1976年福岡生まれ。京都大学在学中より演劇活動を開始、2003年に橋本制作事務所を設立後、京都芸術センター事業「演劇計画」など、現代演劇、コンテンポラリーダンスの企画・制作を手がける。2010年よりKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭を企画、2019年までプログラムディレクターを務める。2014年から2022年までロームシアター京都勤務、プログラムディレクター等を務める。2013年から2019年まで舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事長。2022年9月より現職、Berliner Festspieleが秋から冬にかけて実施する舞台上演企画「Performing Arts Season」プログラムディレクター。


五十嵐太郎
建築史・建築評論家。
1967年生まれ。建築史・建築批評家。現在、東北大学大学院教授。1992年、東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。あいちトリエンナーレ2013芸術監督、第11回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館コミッショナーを務める。「インポッシブル・アーキテクチャー」「窓展:窓をめぐるアートと建築の旅」「装飾をひもとく〜日本橋の建築・再発見〜」などの展覧会を監修。第64回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2018年日本建築学会教育賞(教育貢献)を受賞。『誰のための排除アート?』(岩波書店)、『新宗教と巨大建築』(青土社)、『増補版 戦争と建築』(晶文社)ほか著書多数。

参加費

無料(要事前申込/先着100名)

申込方法

こちらのフォームより必要事項をご記入のうえお申し込みください。

申込期間
2023年11月10日(金)~ ※定員に達したため受付を終了しました

※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営及びご案内のみに使用いたします。

お問い合わせ

公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
支援デザイン担当
TEL:03-6256-8433
E-mail:info-design@artscouncil-tokyo.jp

開催場所

YAU STUDIO
(東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル7F)

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協力
有楽町アートアーバニズム YAU

レポート

記録動画

  • 2023年度 アーツカウンシル・フォーラム 「都市の中でアートがつないでいくもの―創造現場のシフトチェンジから考える」

  • FY2023 Arts Council Forum "How can art connect?: Transition in the creative field"

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