アーツカウンシル東京の事業

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芸術創造環境のアレコレについて、新たなアイデアを探るラウンドテーブル

東京芸術文化創造発信助成 芸術創造環境の向上に資する事業【長期助成】【単年助成】
活動報告会 第1回

アーツカウンシル東京では、平成25(2013)年度より、「芸術創造環境の向上に資する事業」に対する支援を行っています。芸術創造環境の現状と課題を捉え、課題解決に実践的に取り組む、分野全体を広く見渡した活動を対象とし、アーティストや芸術分野におけるさまざまな創造活動の担い手の人材育成事業や、アーカイブの新たな在り方を実践する事業、芸術の普及に寄与する手法を開発する事業などを支援してきました。

この度、「芸術創造環境の向上に資する事業」として助成対象となった団体にご登壇いただき、その取り組みの成果や課題、アイデア等を共有する報告会の第1回を実施します。
第1部では、若手舞踊家の創作プロセスをサポートする事業(株式会社クラネオ)、劇場の特性を活かし新たな身体表現の創造や発想の更新を狙う事業(一般財団法人六行会)、批評のプラットフォームを設け次世代のライターや批評家に場を提供する事業(『紙背』 編集部)の3つの取り組みをご紹介します。
第2部は、ファシリテーターに森山直人氏を迎え、登壇者とのトークセッションを行い、参加者も交えて意見交換を行います。最後には交流の時間も予定しています。本会が、さまざまな芸術分野を超えて、芸術創造環境の向上に資する事業の新たな発想につながる機会となることを目指します。


登壇団体
株式会社クラネオ

登壇者:
平原慎太郎(ディレクター)
町田妙子(制作者)

登壇団体
一般財団法人 六行会

登壇者:
塚原悠也(代表ディレクター)
花光潤子(プロデューサー)

登壇団体
『紙背』編集部

登壇者:
山﨑健太(『紙背』編集長)
大川智史(『紙背』編集部 バックオフィス、オンライン担当)

ファシリテーター
森山直人(演劇批評家、多摩美術大学 美術学部教授)

グラフィックファシリテーター
清水淳子

手話通訳 
加藤裕子
瀬戸口裕子

司会進行
水野立子(活動支援部助成課 シニア・プログラムオフィサー)


※手話通訳・UDトークによる情報保障があります。
※本報告会は主催者の広報及び記録目的に写真・動画・音声の収録を行い、後日アーツカウンシル東京のウェブサイト等でレポート記事として公開します。予めご了承ください。

助成事業の概要

■事業者名:株式会社クラネオ
事業名:Terra Co. ダンスリサーチプログラム
(東京芸術文化創造発信助成【単年助成】令和4(2022)年度)
振付家・ダンサーが自発的に質の高い創作活動を行う意識づくりを目的とした事業。参加者を公募で選出し、講師の児玉北斗、越智雄磨、高橋彩子、平原慎太郎による座学、ディスカッション、メンタリング等を実施。並行して、参加者が設定した課題研究へのフィードバックを行う研究会を通年で12回開催した。中間発表を経て、最終研究発表のレポート、パフォーマンス、映像などさまざまな形式で実施した。

■事業者名:一般財団法人 六行会
事業名:Nextream21 かつてなく自由にダンスを名乗るための煙が立つ会
(東京芸術文化創造発信助成【長期助成】令和5(2023)年度から令和7(2025)年度まで(3年間))
contact Gonzoの塚原悠也、写真家の志賀理江子、美術家のやんツーの3名からなるディレクションチームと共に、3年間にわたるクリエ―ションプログラムに取り組む企画。「六行会ホールでどのような『ダンス』がつくれますか?」というドリームプランの創出を公募課題としてアーティストを募り、参加者は1年目6組、2年目3組に選抜、3年目は1組に絞りクリエーションと公演を実施する。

■事業者名:『紙背』編集部
事業名:舞台芸術をめぐる言説を発信するプラットフォーム形成プロジェクト『紙背』第二期
(東京芸術文化創造発信助成【単年助成】令和5(2023)年度、令和6(2024)年度)
『紙背』は批評家、ドラマトゥルクの山﨑健太が編集長を務める演劇批評誌で2017年に創刊。2023年からの今回の活動では、舞台作品の上演前後にアーティストのインタビューと公演のレビューを掲載するプラットフォームをウェブ上に立ち上げ、若手批評家や他分野の書き手に場を提供している。トークイベントやラウンドテーブルを交え、多様な視点で演劇、ダンス、パフォーマンスなど舞台芸術をめぐる言説の活性化を図る。

プログラム内容(予定)

18:45 開場
19:00 開始

【第1部】
・イントロダクション
・助成事業の活動紹介(事業の成果や課題)

■株式会社クラネオ 
「Terra Co. ダンスリサーチプログラム」
■一般財団法人 六行会 
「Nextream21 かつてなく自由にダンスを名乗るための煙が立つ会」
■『紙背』編集部
「舞台芸術をめぐる言説を発信するプラットフォーム形成プロジェクト『紙背』第二期」

(休憩)

【第2部】
・ファシリテーター・森山直人氏を迎えた登壇者とのトークセッション
・参加者からの質疑応答や意見交換

【第3部】
・登壇者、参加者との交流会

21:00 終了予定

登壇団体・登壇者プロフィール

【登壇団体】

株式会社クラネオ
平原慎太郎を代表取締役として、2020年に設立。ダンスカンパニーOrganWorksの運営を行う。「先進的な身体表現を通して社会と繋がるダンスカンパニー」を目指し、舞台作品の企画運営及び振付、学生向けオープンリハーサル、振付家育成講座、障害者とともに創るワークショップなど、オープンな活動を展開する。また、平原慎太郎及びOrganWorksの創作物の権利等の管理も行う。
https://theorganworks.com/about/

©Hajime Kato
平原慎太郎(ひらはら しんたろう)
1981年北海道生まれ。クラシックバレエ、HIPHOPのキャリアを経てダンサー、振付作家として活動。フィリップブリーン、稲葉賀恵らの演出作品にステージングで参加するほか、美術分野では塩田千春、音楽分野では呂布カルマ、RAMZAらとのコラボレーションなど、他分野のアーティストとの交流も積極的に行う。2016年トヨタコレオグラフィーアワードにて次代を担う振付家賞、オーディエンス賞をW受賞。2017年日本ダンスフォーラム賞受賞。2021年「2020年東京オリンピック開会式・閉会式」振付ディレクター。2022年「浜辺のアインシュタイン」演出振付。

©Hajime Kato
町田妙子(まちだ たえこ)
幼少よりクラシックバレエを学ぶ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。青木尚哉にコンテンポラリーダンスを師事。鈴木ユキオや、Carmen Wernerなど国内外の多くの振付家の作品に出演。2013年よりOrganWorksに所属。ダンサーとしての活動のほかに2018年より育成事業Terra Co.の企画制作や、2019年に仁田晶凱と「オータムプロダクションズ」を立ち上げ企画制作を担当するなど、多角的にダンスに関わる活動を展開している。



一般財団法人 六行会
東海道南品川宿の自由で闊達な歴史・文化を継承し、地域に根付いた公共施設として図書館と劇場を運営し、青少年の教育、育成、支援を目的に地域社会に貢献している。1927年に財団法人として許認可され、「品川区立図書館」「六行会ホール」を含む六行会総合ビルを建設。2000年から2022年まで「チルドレンフェスティバル」、2002年から現在まで「Nextream21」を開催。
https://www.rikkoukai.com

©Lieko Shiga
塚原悠也(つかはら ゆうや)
関西学院大学文学部美学専攻修士課程修了後、NPO法人ダンスボックスのスタッフを経て、2006年パフォーマンス集団「contact Gonzo」の活動を開始し国内外で作品を発表。2011~2017年公益財団法人セゾン文化財団 セゾン・フェロー。2020年「読売演劇大賞」<スタッフ賞>受賞(演劇作品「プラータナー」におけるセノグラフィと振付に対して)。2021年contact Gonzoとして「京都市芸術新人賞」受賞。


花光潤子(はなみつ じゅんこ)
演劇・ダンス・現代音楽などの現代芸術から伝統芸能まで、ジャンルを越えた実験的な舞台芸術作品を多数企画プロデュースする。海外との芸術交流も多く、外国公演のオーガナイズや日本への招待公演を主催。Dumb Type、笠井叡、室伏鴻、山田せつ子などダンサー・振付家を多数プロデュースし国内外に紹介する。



『紙背』編集部
2017年に山﨑健太の個人プロジェクトとして、戯曲と上演の劇評を併載する新しいスタイルの演劇批評誌『紙背』を創刊。2018年にかけて全4冊を刊行。2023年11月より第二期として再始動。演劇批評誌の刊行に加え、舞台芸術の言葉のためのオンラインプラットフォーム「紙背WEB」を開設。各公演のインタビューと劇評を併載するスタイルで、2024年6月までに11公演を取り上げる。
https://shihai2023.studio.site/

©Takuya Yamahata
山﨑健太(やまざき けんた)
1983年生まれ。批評家/ドラマトゥルク。主な批評に「現代日本演劇のSF的諸相」(『SFマガジン』連載、2014年2月〜2017年2月)、「『かっこいい』だけではない三島へ——近年の上演から」(『文學界』2020年12月号)など。2017年度、国際交流基金アジアセンターの人材育成プログラム「Next Generation: Producing Performing Arts 次世代舞台芸術制作者等育成事業」に参加。WEBマガジン「artscape」で舞台芸術を中心としたレビューを連載中。


大川智史(おおかわ さとし)
2016年〜2022年に吉祥寺シアターの企画・制作を担当し、いくつかの新規事業を始動。2022年より合同会社syuz’genに所属。現在は主に、東京芸術祭の人材育成部門の「東京芸術祭ファーム ラボ」の制作業務や名古屋・メニコン シアターAoiの制作業務などを担当する。『紙背』では主にバックオフィスやオンラインサイトの管理・運営を担当。


【ファシリテーター】

森山直人(もりやま なおと)
1968年東京都生まれ。京都造形芸術大学教授、同大学舞台芸術研究センター主任研究員、機関誌『舞台芸術』編集委員等を経て、2023年4月より多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科教授。京都芸術センター運営委員。日本芸術文化振興会基金部・演劇分野プログラムディレクター。著書に『舞台芸術の魅力』(共著、放送大学教育振興会)等。

【グラフィックファシリテーター】

清水淳子(しみず じゅんこ)
2009年 多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、2013年 Tokyo Graphic Recorderとして議論を可視化するグラフィックレコーディングの活動と研究を開始。同年、UXデザイナーとしてYahoo! JAPAN入社。2019年、東京藝術大学デザイン科情報設計室にて修士課程修了。現在、多摩美術大学情報デザイン学科専任講師。視覚言語についてメディアデザインの視点から研究。著書に『Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書』(BNN新社)。

料金

無料

会場

アーツカウンシル東京 5階会議室(定員40名)

申込方法

こちらのフォームもしくは下記QRコードより必要情報を記入のうえ、お申し込みください。

QRコード

申込締切
2024年12月26日(木)12:00
定員になり次第、締め切らせていただきます。

※お寄せいただいた個人情報は厳重に保管し、本報告会に関わるご案内のみに使用いたします。
※プログラムの内容が変更になる場合があります。予めご了承ください。

お問い合わせ

「芸術創造環境の向上に資する事業 活動報告会」運営担当(一般社団法人オノコロ)
E-mail:info@onocoro.org

開催場所

アーツカウンシル東京 5階 会議室
(東京都千代田区九段北4丁目1-28 九段ファーストプレイス5階)

チラシ

クレジット

主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
運営
一般社団法人オノコロ

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