「ダンスを作るためのプラットフォーム」であるBONUSは、ダンス・クリエイションの場(ダンスの土壌)を活性化するためのプロジェクトである。今回の活動ではBONUSから依頼するダンス作家とその他の参加者たちに「テクノロジーとダンスとX(えっくす)を連結させて未来のダンスを制作してください」とのテーマを渡して、ダンスを制作してもらう。「X」とはとくに障害(者)との共生や地域創生、教育の再編など「社会的な課題」を指す。ダンス・クリエイションは、このような諸課題に割り込んではじめてリアリティーある成果を生むだろう。また映像や情報技術などのテクノロジーとかかわることで、ダンスが主媒体とする「身体」へのアプローチが今日あるべき水準にアップデートできるはずである。こうした諸要素を連結させる「未来のダンス」の創作に、依頼する作家たちのみならず、多くの参加者たちに加わってもらい、そうした創作の道筋を具体的に生み出すことが、この活動の目的である。
【BONUS】
一昨年(2014年)7月から過去や現在のダンスを考察し、未来志向のダンスを創作実践する試みをサイト上で展開。目下コンテンツは約70本。4人の作家の創作とともに一昨年(2014年)12月にイベント「超連結クリエイション」を開き、昨年(2015年)12月には「牧神の午後」をテーマに第2回超連結クリエイションを、今年(2016年)の1月には京都造形芸術大学の助成のもと「障害(者)とダンスの連結」をテーマに第3回超連結クリエイションを開催した。
BONUS
ディレクター:木村覚
東京工業大学 西9号館ディジタル多目的ホール(東京都目黒区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。