2006年日本初演の『3人いる!』を韓国人キャストで上演する。本作は萩尾望都の人気漫画『11人いる!』をモチーフに書かれ、原作は韓国語にも翻訳され、韓国でも人気のある作品である。3人の人間の間でアイデンティティの崩壊・再構築・投影・固執といった変遷を目まぐるしく繰り返す、哲学的ともいえるテーマを喜劇的手法で描いた台詞劇。昨年初の翻訳及び海外での上演を行い、今年は2度目の上演となる。初演時は雑誌「韓国演劇」に戯曲が掲載されるなど好評を博し、僅か一年というスパンでの再演は、ソウルでの人気の高さを窺わせる。
作・演出:多田淳之介
翻案・演出協力:ソン・ギウン
出演:べク・ジョンスン、チェ・ソヨン、キム・フンマン
通訳・翻訳・ドラマトゥルギー:イ・ホンイ
舞台美術:キム・ダジョン
照明:イ・ミョンジン 他
【東京デスロック】
2001年発足。俳優の身体、観客、劇場空間を含めた、現前=現象をフォーカスした演出が特徴。古典から現代劇、パフォーマンス作品まで幅広く手がける。各地域、教育現場でのアウトリーチ活動等を積極的に行うと共に、東京都内での活動への還元を目指す。韓国、フランスでの公演、共同製作など国内外問わず活動する。
【第12言語演劇スタジオ】
演劇を出発点として、新しい創作と表現の方法を見出すことを目標とする若手アーティストグループ。繊細な小劇場演劇の作品を作り、文学作品の舞台化、海外とのコラボレーションなど、他ジャンル・他分野・他文化圏への境界線を行き来する作業に積極的に挑戦する。
東京デスロック
制作:服部悦子(ハットリ エツコ)
TEL: 080-3360-2180
e-mail: deathlock◆specters.net
◆を@に置き換えてください。
情報小劇場(ソウル)