原住民を発見した科学者のレクチャーという形式をとりながらポスト・コロニアルな問いを発した マヌエラインファンテの原作から、VRを上演に取り込み他者とは何かという問いへと跳躍する本作品。観客は世にも珍しいヒト、という生き物を見るために集まってくる。人間動物園、と いうコンセプトをVRを使用して増殖し続ける空間と、線引きされては地つながりになり続けるその空間の中で、観客がどうやってヒトという動物を観察し続けられるのか、そんなことは可能なのか。
【篠田千明】
演出家、作家、イベンター。1982年東京生まれ。2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。以後、バンコクを拠点としソロ活動を続ける。近年は「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問いながら作品を制作する。2016年京都EXPERIMENTでチリの作家、マヌエラインファンテ原作の『ZOO』を発表する。2016年、2017年度公益財団法人セゾン財団ジュニアフェロー。
篠田千明
主催
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Buoy 北千住アートセンター(東京都足立区)
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