これまで一貫して取り組んできた身体の探求、他者の感覚へのアプローチをもとに、出演者と観客が空間を共有し共に時間を重ねるからこそ伝わることを改めて考え、視覚から得る情報(ダンサーの身体の在り方、その細やかな変化、空間の陰影や色の変化)のほか、聴覚や嗅覚等、体感から伝わるものの模索を続ける。
タイトル「うとぅ り」は平安時代の口語、 ”うつる”(時が経過する、色褪せる、花などが散る、物の怪などが乗り移る、姿が現れる等の意)、
“うつらうつら” の ”うつ” の語源説である「現 (うつつ)、空ろ、虚ろ」より。
ここにいる存在、いた存在、幽霊のように見えないもの、忘れてしまうもの等をキーワードに「場」の演出ではなく、「時間」の演出を目指す。
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振付・演出:関かおり
出演:北村思綺 後藤ゆう 小山まさし 清水駿 鈴木清貴 髙宮梢 矢吹唯 山田花乃 吉田圭 関かおり
振付助手:後藤ゆう、矢吹唯
リハーサルアシスタント:後藤海春
舞台監督:湯山千景 原口佳子
照明:髙田政義(株式会社RYU)
音響:堤田祐史
衣装:田村香織(HAReGI)
香りの演出協力:吉武利文(香りのデザイン研究所)
宣伝美術:菊地敦己
企画・制作:団体せきかおり、Dance in Deed!
海外コンタクト:川崎陽子
作品制作協力:世田谷パブリックシアター
主催:団体せきかおり
提携:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、芸術文化進行基金、公益財団法人セゾン文化財団
【関かおり】
5歳よりクラシックバレエを学び、18歳よりモダンダンス、コンテンポラリーダンスを始めると同時に、創作活動を開始。2003年より作品を発表し、2013年《関かおりPUNCTUMUN》設立。近年はヒトや動植物の生態や感覚機能に興味を持ち、嗅覚から得る感覚などを作品要素に取り入れた作品を国内外で上演。2012年岩渕貞太との共作により横浜ダンスコレクション若手振付家のための在日フランス大使館賞、同年トヨタ コレオグラフィーアワード2012次代を担う振付家賞、2013年エルスール財団新人賞、2017年日本ダンスフォーラム(JaDaFo)賞2016受賞。公益財団法人セゾン文化財団14~17年度ジュニア・フェロー。
*PUNCTUMUN (プンクトゥムン)
ラテン語のpunctum(小さな点、点紋、刺し傷)と、フランス語のun(1つの)からの造語であり、1つの中に小さな無数の点が集まることを意味する。
団体せきかおり
制作:平岡久美
e-mail:contact.punctumun@gmail.com
シアタートラム(東京都世田谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。