作曲家フランチェスカ・レロイによる谷崎潤一郎 小説「鍵」を題材にしたサイトスぺシフィックな音楽ドラマ。
原作は4人の登場人物の関係が互いに盗み見ることを前提に書かれた日記を通して読者に語られる。家内にて日記を通して語られる登場人物の関係性など、原作の世界観を表現するために4つの別々の部屋でそれぞれの音楽を展開する。
編成は4つのトリオ。それぞれを家の4つの部屋に配置し、それぞれのトリオが原作の4人の登場人物(夫、妻、娘、木村)の個々のドラマを異なる楽器、歌、踊りによってリアルに表現していく。それに対し、観客は家内を回遊し覗き見るようにそれぞれの音楽/物語を鑑賞することで、別々の体験を持つ作品である。
【出演者・スタッフ】
作曲・演出:フランチェスカ・レロイ
バリトン:松平敬
尺八:松本宏平
コントラバス:椎名有紀子
ソプラノ:工藤あかね
チェロ:久保田佑里
笙:小島篤美
メゾソプラノ:野田千恵子
小鼓:小川実加子
ヴァイオリン:早川きょーじゅ
ダンス:綾香詳三
琵琶:久保田晶子
クラリネット:三宅博子
振付:石本華江
ドラマトゥルク:アレクサンドル・ルター
照明:植村真
企画制作:山下直弥
【「鍵」プロジェクト実行委員会】
作曲家 フランチェスカ・レロイとプロデューサー 山下直弥により「THE鍵KEY」初演のために2017年に設立。2018年5月仲町の家(足立区)にて初演、2019年5月旧平櫛田中邸(台東区)にて改定初演、2019年8月にはロンドンで行われた現代オペラフェスティバル「Tete a tete」にて、本作品を上演し、好評を博す。
フランチェスカ・レロイ
作曲家。スコットランド音楽院作曲科修了。作曲を David Fennessy 氏に師事。2015 年大和日英基金から奨学金を取得し、来日。日本のアーティストとコラボレーションを重ねる。尺八・笙・琵琶などの和楽器の奏法を研究し、和楽器と西洋楽器による楽曲を多数作曲している。
「鍵」プロジェクト実行委員会
プロデューサー
山下直弥
thekey.kagi@gmail.com
旧平櫛田中邸アトリエ(東京都台東区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。