オランダ人アーティスト、ヴィンセト・ライタスによる初個展。彼は「Intimacy as Aesthetics 美学としてのインティマシー」という観点を核に、自身の内的情動空間を建築的にモデル化する。彼の作品はメディア・テクノロジーを通して、触覚性をデザインすることで、自己の内面と外的な空間を横断するインティマシー( Intimacy、親密性)を模索しており、本展では、4点の新作が展示され、「風」という自然現象や「呼吸」といった身体感覚を主軸に、彼の情動的なインテリア(内面)を秩序立てて物質化した。一方で、日々描いてきたドローイングやスナップ写真によって提示される日常生活の雑多な感覚を通して、私空間と外的空間の混沌とした関係性も提示し、「インティマシー」という概念装置を通して、内的空間と外的空間の関係を、テクノロジーによって産まれるコミュニケーションのセミ・カオティックな現象として表現した。
【ヴィンセント・ライタス】
1988年、オランダ生まれ。東京在住。ユトレヒト美術大学大学院修士課程ディジタル文化デザイン専攻修了。多摩美術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻情報デザイン研究領域修了。グループ展「Radical Observers」(アキバタマビ21、3331アーツ千代/ 2019)。アートフェア東京2018「World Art Tokyo: PANGAEA TECTONICS」エキシビション・デザイナー。「日本政府(文部科学省)奨学金」受賞。オランダ「プリンスベルンハルトカルチャー ファンド賞」受賞。
広報担当
三宅敦大
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