第34回檀の会では、今回のテーマである「謡と舞」では能「松風」そして舞に焦点を当てた舞囃子「龍田」の二番を企画した。今回、より深い能の魅力を感じてもらえるよう、扇の展示を行う。本来能楽にとって扇は、大きな役割があり、舞台の華のひとつである。扇には様々なバリエーションがあり、演じ手の思考や、演目により、そのきまり事は多岐に渡る。今回の展示から、それぞれの魅力や美しさを直に味わって頂き、また、「扇のいろは」と題し、解説本として来場者に配付する予定。内容は、扇の特徴や多岐に渡る決まり事などを解説し、また違った観点から能楽を楽しんでいただくことを目的とする。
【一般社団法人松の会】
一般社団法人松の会の代表理事松木千俊は、1962年に三代続く、観世流能楽師シテ方松木家の長男として誕生し、1966年に仕舞「老松」にて初舞台を勤め、学習院大学中等部・高等部を卒業後、東京藝術大学邦楽科在学中に、1982年 武田志房師の元へ内弟子入門し大学卒業後、1989年独立を許され、我が国で最も長い舞台生命を誇る「能」を伝承していく事を目的に、一般社団法人松の会を2016年に設立する。重要無形文化財保持者である松木千俊は、舞台を勤める傍ら各地の学校や講座においてワークショップを企画開催し、能楽文化の普及活動に努めている。現在(2020年2月)シテ演能番数195曲である。毎年開催している「檀の会」(まゆみのかい)は先代より引き継ぎ、2021年で第34回となる。能楽活動の発信者としてこれからも活動を行っていく。
一般社団法人松の会
佐藤
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二十五世観世左近記念 観世能楽堂(東京都中央区)
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