2020年9月2日から11月15日まで開催された、スイスにおける初の大規模個展。会期の延期、プランの練り直しなど、展覧会の形を土台から揺るがすパンデミック下でのプロセスは、文明社会の一部としての展覧会の在り方について実践的な形で研究する機会となった。世界数百の劇場の協力を得て作られた巨大な無音の塊を含む劇場型の作品、インターネット中継を通して不自由な視覚体験を視聴できるシステム、迷い猫のポスター、展覧会のサインを壁から解放するパフォーマンスなど、そこに「在る(はず)←→無い(はず)」という、人間にとっての認知の両端を行き来するような作品を中心に展開された。
【泉太郎】
1976年、奈良県生まれ。近年の主な個展に、「ex」(2020年, ティンゲリー美術館, バーゼル)、「コンパクトストラクチャーの夜明け」(2020年, タケニナガワ, 東京)、「とんぼ」「突然の子供」(2017年,金沢21世紀美術館,金沢)、「Pan 」(2017年,パレ・ド・トーキョー, パリ)など。
Take Ninagawa
TEL: 03-5571-5844
FAX: 03-5571-5844
e-mail: info@takeninagawa.com
ティンゲリー美術館 (バーゼル/スイス)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。