アーツカウンシル東京の事業

ゆうめい『娘』

  • 団体名 : 合同会社ゆうめい
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 演劇

事業概要

ゆうめい『娘』
作・演出:池田 亮

『娘』は実体験の取材を基に描かれた物語である。子、親、祖父母と三代における家族関係と昭和、平成、令和と時代を取り巻く状況を描いた。本作に登場する既婚女性はインターネット黎明期から大型匿名掲板内の「既婚女性板」のユーザーであり、その背景には個人の言葉を世界へ発信できるようになったPCの普及(主にWindows、Macintosh)による影響があり、ローマ神話における結婚生活を守護する女神ユーノー、ギリシャ神話における母性を司る女神ヘーラーという神話と日本での個人体験を絡め、戦後〜インターネットが家庭に普及した1990年代〜現代に向けて、母性神話を終えるまでの話を描いた作品である。

出演:岩瀬 亮、大石将弘、大竹このみ、木村美月、高野ゆらこ、田中祐希、中村亮太、宮崎吐夢、森谷ふみ、山中志歩

舞台美術・衣裳:山本貴愛 照明:中西美樹 音響:鈴木はじめ 映像:新保瑛加アニメーション・宣伝美術:りょこ 演出助手:池内 風 舞台監督:竹井祐樹
衣裳スーパーバイザー:藤林さくら 音響補佐:若林なつみ 映像操作:田中りか 演出部:梶原あきら
DTPオペレーター:岡田湖以 票券:安達咲里 後藤かおり 制作助手:上村悠莉制作:いとうかな

プロフィール

【ゆうめい】
舞台作品・美術・映像を制作する団体として2015年に設立。
自身の体験や周囲の人々からの「自分のことを話したい」という声を出発点として、生々しくも多種多様に変化していく環境と可能性を描き、その後、表現によってどのように現実が変化したかを「発表する」までを行う。

表現と発表をし続けることによって生まれる他者との共鳴と反発を繰り返し、現実に新たな視線や変化を見つけることを目指している。

ゆうめいの由来は「夕と明」「幽明」人生の暗くなることから明るくなるまでのこと、「幽冥」死後どうなってしまうのかということから。
「有名になりたいから“ゆうめい”なの?」と普段思われがちの名前から、由来のように「物事には別の本意が存在するかもしれない」という発見を探究する。

NHK Eテレ・TOKYO MX等にて美術制作・出演・映像ディレクション、
TVアニメ脚本・外部への舞台出演・演出・美術にも活動を展開中。

【池田 亮】
1992年埼玉生まれ。脚本家・演出家・美術家。
東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻卒業。
舞台・美術・映像を作る団体「ゆうめい」代表。PTA Inc.所属。
実体験をベースとした舞台作品『姿』が「TV Bros.ステージ・オブ・ザ・イヤー2019」、「テアトロ2019年舞台ベストワン」に選出、2021年「芸劇eyes」東京芸術劇場にて再演。
近年ではNHK Eテレ『天才てれびくん』ドラマパート脚本、TVアニメ『ウマ娘』脚本、ズーカラデル『ノエル』Music Video脚本など、実写・アニメーション・映像作品の脚本も数多く手掛け、「QJWeb」や「paperC」にてコラムも執筆している。

お問い合わせ

ゆうめい
演出家
池田 亮
info@yu-mei.com

実施場所

ザ・スズナリ(東京都世田谷区)

※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。