伝統芸能は、伝承と創造を両輪として今日に至る。新型コロナ蔓延による文化的危機が叫ばれる中、創邦21は創造の分野からの伝統芸能・邦楽の発信として演奏会を行った。同人の邦楽作品を、書き下ろし・再演曲取り交ぜて上演し、邦楽の今と魅力を示したい。
曲目
①「三番目の声」金子泰作詞/今藤政貴作曲(演奏)今藤政貴、山彦恭子、杵屋佐喜
②「アンティゴネ」三井千絵作詞/清元栄吉作曲(演奏)三井千絵、清元栄吉、松永忠一郎
③彩(あや)二題「風彩~箏とヴァイオリンによる」「糸彩~三味線と箏による」(演奏)米川敏子、今藤長龍郎、鈴木舞
④「大工と鬼六」金子泰脚色/今藤美治郎作曲/堅田新十郎作調(演奏)富士田新蔵、杵屋巳之助、今藤美治郎、今藤政十郎、堅田新十郎、望月太津之、福原寛
⑤「さあらば鈴を参らせう」福原徹作曲(演奏)福原徹
⑥「卒塔婆小町」杉昌郎作/今藤政太郎作曲/藤舎呂船作調(演奏)今藤政貴、杵屋巳之助、杵屋佐喜、松永忠一郎、今藤長龍郎、今藤政十郎、堅田新十郎、望月太津之、福原寛
【創邦21】
邦楽の伝統の継承を発展を目指して、邦楽の多ジャンルから創作の志を持つ者が集い、1997年1月に結成。日本音楽におけることばの重要性にも注目し、同年3月に文芸部を設置。作詞と作曲の相互関係を強くし、総合的に完成度の高い創作を行う。試演会・研究会を重ね2000年5月に第1回作品演奏会。以降ほぼ年1回程度開催。2010年からは公開講座「創作のキモ」も開催し、創作者の立場から作品を分析し聴き方の提案も行う。
紀尾井小ホール(東京都千代田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。