アーツカウンシル東京の事業

第34回サンパウロ・ビエンナーレ

  • 団体名 : 毛利悠子「サンパウロ」実行委員会
  • 区分 : 国際的な芸術交流活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 美術・映像

事業概要

サンパウロ・ビエンナーレは、ブラジル・サンパウロ市で2年に1度開催される現代美術の大規模国際美術展。新型コロナウィルス流行前に提示されたテーマ「暗いけれど、わたしはまだ歌う」は予言的に響き1年の延期後、毛利はコロナ禍におけるテレコミュニケーションによる「声の主(身体性)の不在」にテーマを変更、マルセル・デュシャンとその愛人マリア・マルティンス(彼女は第1回サンパウロ・ビエンナーレの立役者でもある)の遠距離恋愛およびその破綻と、現代におけるテレコミュニケーション偏重の時代とを重ね合わせた作品を制作した。作品を半分ほど完成させ、残りは現地で制作する予定だったが新型コロナウィルスの感染が拡大したため、新型コロナウィルスの感染拡大により制作方法の変更を余儀なくされた。制作はすべて日本で行われ、国内に同規模の展示場所を借り、完成させた作品の仮設置と展示指示ビデオを収録、その指示をもとにブラジル現地スタッフのみでインスタレーションを組み立てた。これはアーティストにとって初めての試みであり、現地スタッフにも理解しやすく作品を改造するなど、下準備は困難を極めたが、無事展示にこぎつけた。

プロフィール

【毛利悠子「サンパウロ」実行委員会】
2020年9月から開かれる予定だった第34回サンパウロ・ビエンナーレへの参加が決定した毛利悠子の、ビエンナーレ展示への準備団体として設立。

実施場所

シッシロ・マタラッツォ・パビリオン(サンパウロ/ブラジル)

※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。