アーツカウンシル東京の事業

Stilllive : Performance Art Summit, Tokyo 2021-2022 「衛生・変身・歓待」
Stilllive : Performance Art Summit, Tokyo 2021-2022「Tribute of Performance Anthology」

  • 団体名 : 小林勇輝
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年個人
  • 分野 : 複合・その他

事業概要

『Stilllive(スティルライブ)』は、2019年より小林勇輝により設立されたパフォーマンスアートを主体としたプラットフォームです。参加アーティスト達は異なるジャンルを背景に持ち、領域横断的な活動を目指しながら「身体」という共通言語を通し集まっており、毎年ワークショップとショーイングに取り組んでいます。今回はStilllive : Performance Art Summit, Tokyo 2021-2022として、2021年10月には『衛生・変身・歓待』、そして4度目の開催となった2022年3月には、Stillliveのプラットフォームとしての現在地をめぐる議論を深めるべく、「Tribute of Performance Anthology」をテーマに、現代美術や音楽、演劇の前衛的な表現に多大な影響を与えた、1960年代を参照項として、それぞれ、「パラレル・フルクソールム:Conviviality Session」「エイリアンズ・ノーマル:惑星都市の進化」「覚醒と幻惑:見えないものとの対話」の3つのプログラムを開催しました。2000年代以降、コンテンポラリーアートとパフォーミング・アーツが相互的に拡張する傾向を表す「パフォーマンス的転回」が活発に議論されるなかで、’60年代のジャンルや表現手法、共集性に直面した実践は、集うことに制約のある今現在だからこそ参照に値する。過去のパフォーマンスと相互応答する形で Stilllive という名の共同体が表すあらゆる題材や表現の交錯を一時的に束ねて見せる。そしてStilllive の共集の場としての意味は、この実践のなかで垣間見ることができたのではないだろうか。これらのテーマから、現在のパフォーマンスのあり方を再考し、過去2年間の活動を踏まえた新しい表現の形、今後のパフォーマンス表現の可能性を広げる試みに挑戦することができました。

プロフィール

【小林勇輝(現代美術家・パフォーマンスアーティスト) 】
1990年東京生まれ。08年ハワイ州立大学付属カピオラニコミュニ ティーカレッジ在学後、10年に 渡英。2014年ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ学位課程卒業後、日本人として初 めてロイヤル・ カレッジ・オブ・アート、パフォーマンス科に入学、2016年修士課程修了。自身 の身体を中性的な立体物として用い、性や障害、人種的な固定観念に問いけ、自由と平等の不確 かな社会コードを疑い人間の存在意義を探るパフォーマンス作品を中心に、国内外の美術展、舞 台、フェスティバルにて多数発表。2019年よりパフォーマンスアートを主体としたプラット フォーム『Stilllive(スティルライブ)』を設立、主宰する。

お問い合わせ

アーティスト, Stilllive 代表
小林勇輝
yukikobayashi0226@gmail.com

実施場所

ゲーテ・インスティトュート 東京


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。