Experimental film culture vol.4 in Japanでは、「劇映画」「ドキュメンタリー」「実験映像」「美術作品としての映像」の垣根を越え、とりわけ国内では紹介される機会が少ない映像作品を継続的かつ集中的に上映しました。プログラムの内容は、特定のジャンルに特化したものではなく、既存の枠組の中では収まりきらない実験的な作品を選定しました。多様性と新しいフォーマットを模索し、ジャンルの境界を超えて、作り手にとっても観客にとっても実験を可能にするような中間的な場所づくりを目指しました。
【西澤諭志】
写真家、映像作家。1983年生まれ。カメラを用いて身辺の様々な事物を記録する。そのモチーフには、勤めていた物流倉庫の窓からの眺め、チェーン展開する居酒屋の価格設定にまつわる友人との議論、行政などが各地域に建てる比較的小規模のモニュメントや展示施設など、自身の生活にとって身近に存在するが、注意しなければ見過ごしやすいものが選択される。主な個展に、「クリテリオム98 西澤諭志」(2022年、水戸芸術館 現代美術ギャラリー第9室)など。
Space & Cafe ポレポレ坐(東京都中野区)
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