アーツカウンシル東京の事業

ミュージカル「考える葦」

  • 団体名 : NEM KiT
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 演劇

事業概要

ミュージカル『考える葦』は、作・演出・振付の隈元梨乃と作曲・音楽監督の戸谷風太によるクリエイターユニットNEM KiTが創作した、ユニット2作目となるオリジナルミュージカルである。本作品プロジェクトは「日本に暮らすいまの私たちって、みんな、なにを信じて生きているの?」というテーマが出発点にある。2021年末にはリサーチとして公募で参加者を集め、 数日かけテーマ探求の為のワークショップを行った。
日本人というアイデンティティをもつ人の多くにとって信仰、宗教、神…と言ったフレーズは、 どこか解像度が低かったり得体の知れないものであることは多い。しかしそれでいて各々の人生観や生きる指標に関係がない訳でもなく、掘り下げれば何故か絶対に譲れない各人の柱となっていたり、どこか共通感覚だと思っているイメージがあったりする。少しずつ肌触りの違う感覚のなか、ワークショップのディスカッションでは、「もはや自分自身が神ということも?」と考える瞬間さえあった。今回は古事記や日本書紀など日本神話に登場するカミさまたちを全キャラクターのモチーフに設定し、家族や地域またはルーツ・故郷などといったところにまである種の信仰としてテーマ範囲を広げて作品づくりを行なった。日本産オリジナルミュージカルとしては特徴的な現代口語やムーヴメントを多く用いたシームレスな表現と、オルタナティブカントリー、ソウルロックやポップ、日本語ラップから民謡まで様々な音楽を取り入れたグルーヴィーなサウンドで紡いだ、カミと私たちの”鏡写しのコラージュ”である。

《出演者》
大西碧
岡村さやか
春日希
佐藤知恩
都竹悠河
tekkan
深沢萌華
山本夏姫

《スタッフ》
脚本・作詞・演出・振付:隈元梨乃
作曲・音楽監督:戸谷風太
助手:山本こころ
企画・製作・主催:NEM KiT

プロフィール

【NEM KiT】
2019年結成。
脚本・演出・振付・作詞を担当する隈元梨乃と、作曲・音楽監督を担当する戸谷風太のふたりによる、オリジナルミュージカルの創作や作品プロデュースを目的としたクリエイターユニット。
2021年旗揚げ公演ミュージカル「雨漏りのするキャバレー」を上演。
現代的且つ日常的なテーマを元にすることが多く、ミュージカルというプラットフォームを用いつつ、作品に合わせて様々なジャンルの表現手法を取り入れ、より良質で等身大な作品づくりに挑戦している。

お問い合わせ

NEM KiT
nemkit.info@gmail.com

実施場所

ザムザ阿佐谷(東京都杉並区)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。