バンコクバイエンニエルの開催にあわせて、演出家の篠田千明が「超常現象館」パビリオンをバンコクのナンルーン地区で立ち上げた。新型コロナウイルスの影響により現地での滞在ができなかったため、篠田の監修のもと、東京とバンコクをオンラインで繋ぎ2つのライブ配信と展示を行った。バンコクの太鼓奏者Pinと東京のAokidはナンルーン地区に伝わる虎の憑依をモチーフとしたパフォーマンスを超常現象館2018で実施しており、それを元にしたオンラインでのセッションをライブ配信。デュオの「正直」は、バンコクの子供たちとオンラインでセッションを行ないライブ配信。井上徹と福留麻里は、篠田千明とともにナンルーン地区の子供たちとワークショップを重ね、新しいおまじないを考案。井上は子供たちの吹き込んだおまじない音声が流れる「Re:souvenir」(通称:おまじない再生機)を制作し、福留は子供たちと考えた「おまじない仮面の作り方」(顔と手を使ったおまじない振付)をイラストにして、両作品を展示した。
【篠田千明】
演劇作家、演出家。2004年に多摩美術大学の同級生と快快を立ち上げ、2012年に脱退するまで、中心メンバーとして主に演出、脚本、企画を手がける。脱退後はバンコクを拠点にソロで活動を始める。「四つの機劇」「非劇」と、劇の成り立ちそのものを問う作品や、チリの作家の戯曲を元にした人間を見る動物園「ZOO」、その場に来た人が歩くことで革命をシミュレーションする「道をわたる」などを製作。2020年より日本に戻り、劇のやめ方を模索中。
篠田千明
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PARA(東京都板橋区)
Baan Nang Lerng(バンコク/タイ)
オンライン
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