この事業は、「クラシック音楽」、ひとつの理想的到達点である「クラシックと現代音楽の架け橋=武満徹」、新たな挑戦をしつづけたい「現代音楽=委嘱新作の初演」という、過去、現在、未来、を見据えた3つの世界を通して、素晴らしき作品の伝承と新たな芸術の創出を図った。プログラムは、武満徹のヴィオラのための代表作品である「鳥が道に降りてきた」、「ア・ストリング・アラウンド・オータム」と、2019年度武満徹作曲賞第一位を受賞した若手現代作曲家のシキ・ゲンの「秋の『夜想曲』」の世界初演、「無伴奏ヴィオラ・ソナタ 〜シャガールの絵の様に」の委嘱・世界初演。ピアニストには佐藤卓史を迎えた。演奏終了後には、オーストリアから招聘したシキ・ゲンも加わり、自ら作品について語るトークセッションも行なった。
【安達真理】
桐朋学園大学卒業、ウィーン国立音楽大学室内楽科を経てローザンヌ高等音楽院ソリスト修士課程修了と国内外で研鑽を積み、2013年からインスブルック交響楽団にて副首席奏者を2年間務めた。2019年に若手音楽家の登竜門として知られるリサイタル・シリーズ、東京オペラシティ文化財団主催「B→C」に出演。その後も精力的にヴィオラ・リサイタルを開催し、コンセプトを大事にするユニークなプログラミングに定評がある。
現在、日本フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ客演首席奏者。ソリスト、室内楽奏者としても幅広く活動している。
MUSICASA(東京都渋谷区)
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