「地続きのものたち」は吉原がリノベーションしオープンしたシェアアトリエ兼アートスペース〈アートサロンえん川〉で開催された。展示空間の中央にはシリコンでできた「小ペラシティ」、その周辺には改装時に出た瓦礫が丸められた作品群「earths(練り消し)」、裏庭には浅く掘られた穴に海水が注がれた「a bite of the ocean」が配置された。鑑賞者はハンドアウトに載った地図をもとにそれらを巡り、モノと空間と人の関係を再考させられる。高層ビルが立ち並び、高速道路が行き交う渋谷区初台という土地の場所性や空間の特性を活かした実践は、個人の身体や人々の存在が世界全体に接続するささやかでダイナミックな視点を鑑賞者に促すものであった。
【吉原遼平】
最近は作品が存在する場所に注目し、活動している。
経歴
1998年 広島県出身
2019年 タイ国立シラパコーン大学交換留学
2021年 多摩美術大学絵画学科油画専攻を卒業
2021年 東京藝術大学美術研究科壁画第一研究室(修士課程)入学
主な活動
2018年 「アタミアートウィーク」参加 (熱海市)
2020年 「Blowing in the wind」(烏山アートセンター)
2021年 「cellfwork」(美学校スタジオ)参加
2022年 アートサロンえん川 設立
2022年 「Blowing in the wind」(B.O.P gallery)
吉原遼平
ryoheyheyheyhey@icloud.com
アートサロン えん川(東京都渋谷区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。