体験の伴わないスマートフォンに熱中することが日常化すると身体が「今ここ、この瞬間」に集中する感覚が欠如するのではないか。
身体の実存性を、線のような物体としての身体の輪郭ではなく、生命の気配そのものを実体として捉えたい。
曖昧で、けれど確かにそこに在る波打ち際のように。
観客自身の想像力や身体感覚を引き出すには、強い演出ではなく、枯山水を見ながら風を感じて想像を巡らすような、内側から湧き出る静かな対峙が必要だと提示したい。
生身の身体を通して、「今ここ、この瞬間」に集中する空間を成立させることを目指す。
振付/踊り:宮崎あかね 語り:華奈
舞台監督:久保田智也 音響:中村光彩 照明:江花明里
衣装:萩野緑 宣伝美術:高田亜美 撮影:大洞博靖
【宮崎あかね】
東京出身。桜美林大学卒業。木佐貫邦子、上村なおかに師事。
これまでに長編作品として『或いは、“X”』 『わたしの海』 『マリー』を発表。
「ダンスが生まれる瞬間」と出会うことを模索し、信仰から生まれるモチーフや儀式的身体を手がかりに創作を行っている。
ダンサーとして森下真樹、水越朋などの作品に出演。
ピラティスインストラクターとしてオーストラリア国家資格であるDiplomaを取得し、様々な身体と向かい合っている。
ダンサー/振付家
宮崎あかね
miyazakiakane.info@gmail.com
カフェムリウイ(東京都世田谷区)
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