味覚/時間/文化/生理…「食」に潜む様々なレイヤーを、リサーチを元に分解・再構築し、パフォーマンスを立ち上げる。実際の調理時間を上演時間とした公演では、調理と並行してパフォーマンスが行われる。2022年10月のワークインプログレス公演では、豚の角煮を作りながら、その文化や歴史、食材の成長時間や寿命など、目に見えない時間をパフォーマンスとして発表した。2023年3月池上のカフェスペースで行った本公演では、Ne Na lab2名に加え、岩上涼花(デザイン)、鈴木仁(ジャグリング)、ヒノ影アラン(音楽)、斎藤桜子(照明)―各分野で活躍する同世代アーティストを迎え、ハンバーグの調理過程のなかで、食べる行為とダンスを結ぶ試みや、食卓の記憶、家族とケアをテーマに新たにパフォーマンスを行った。終演後には観客にも料理を振る舞い、食事の時間を共にすることで作品テーマを体感し、対話を生み出す場を設けた。
【Ne Na lab】
杉本音音、遠藤七海による企画。新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言下の2020年4月より活動開始。リサーチをベースに身体を用いた実験・考察をし、それを基にパフォーマンスやSNSでの公開を試みる。科学実験に倣い実験ノート・レポートを作成し、ウェブサイトにてアーカイブとして公開している。
Ne Na lab
ne.na.lab.project@gmail.com
【ワークインプログレス公演】
らんたん亭(東京都足立区)
【本公演】
Try Many Times Club(東京都大田区)
※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。