アーツカウンシル東京の事業

第3回 池上亜佐佳 山本亜美 デュオリサイタル 十七絃箏 二十五絃箏

  • 団体名 : 亜佐佳・亜美デュオの会
  • 区分 : 都内での創造活動
  • 助成タイプ : 単年
  • 分野 : 伝統芸能

事業概要

この事業は多絃箏である十七絃箏と二十五絃箏の響きの追求を目的している。今回のプログラムは現代の作曲家と共に、十七絃箏と二十五絃箏の新たな世界観を創る事を目指し、デュオとしての作品を2つプログラムに組み込んだ。新作『二十五絃と十七絃のための”津軽”』は、作曲家森亜紀氏と奏者の意見を混ぜることにより、作品の根底にある太宰治の世界を共有しつつ、非常に楽器の特徴を生かした作品となった。また、親しみやすく繊細なメロディは、邦楽に馴染みの薄い観客の耳には非常に伝わり易く、好評を得た。
桑原ゆう作曲、改訂版『夢恋ひ怪談』は、声、語り、科白、謡の要素を含む作品の現代感を出すために、自然な発声を心がけた。現代音楽というジャンルでありつつ、エンターテイメント性を高めた本作品は、公演全体の中でも特に評価の高いものとなった。
また、それぞれのソロは先駆者たちの作品を取り上げ、奏者と楽器の個性を提示する事となった。

【プログラム】
『二十五絃と十七絃のための“津軽”』(森亜紀作曲、委嘱初演)
『二十五絃箏曲 “胡哦”』(伊福部昭作曲)
『十七絃独奏のための「みだれ」による変容』(廣瀬量平作曲)
『夢恋ひ怪談 2023年改訂版』(桑原ゆう作曲)

プロフィール

【亜佐佳・亜美デュオの会】
この会は多絃箏であるこの二つの楽器のデュオである。
池上亜佐佳は十七絃箏を山本亜美は二十五絃箏を活動の主な楽器として日々演奏・音色を追求している。
箏曲の幅を広げるために日本で生まれた二つの楽器、十七絃箏と二十五絃が合奏として演奏される響きには多くの可能性、表現が潜んでいると考え、豊かな音楽の追求を目指していく会である。

実施場所

杉並公会堂 (東京都杉並区)


※事業概要等の情報は、助成をしている団体及び個人より提供されています。