第一次世界大戦中に書かれ、日本では1924年に築地小劇場が初演した男性7人芝居『海戦』を、全員女性キャストで上演。戦争という歴史的に男性に比重がある分野を女性が当事者として語ることで、「日常の延長としてある戦争」を浮き彫りにした。本番期間後にはアーカイブ映像の配信も実施した。
<あらすじ>
戦艦の砲塔内部で海戦を待ち続ける7人の無名の水兵たち。運命に怯える者、戦闘に懐疑的になる者、義務を遂行しようとする者、饒舌になる者…、いつ戦いが始まるかわからない不安と焦燥から、各々の葛藤が交錯する。彼らの精神状態が極限に近づく中、ついに戦闘が始まる。
作:ラインハルト・ゲーリング
翻訳・上演台本・演出:生田みゆき(文学座/理性的な変人たち)
出演:荒巻まりの、滝沢花野(以上 理性的な変人たち)、小山萌子、万里紗、星初音、齊藤由佳、黒木佳奈(疎開サロン)
舞台監督:加藤保浩、照明:中村仁(黒猿)、音響・ムーブメント:大園康司、音楽:黒木佳奈(疎開サロン)、宣伝美術:荒巻まりの、配信映像:宇田川伸一
【理性的な変人たち】
「人が繋がるために演劇に何ができるか、そのための表現とは何かを模索する」ことを目的に、「演劇科」のない東京藝術大学出身ながら演劇の道を選んだ5人で設立。 30代女性ならではの切り口を大切にしながら、今の日本で求められている/欠けている演劇表現を意識的に問い続け、「時代」を映すことに挑戦する。
理性的な変人たち
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