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アーツカウンシル東京ブログ

アーツカウンシル東京のスタッフや外部ライターなど様々な視点から、多様な事業を展開しているアーツカウンシル東京の姿をお届けします。

東京アートポイント計画通信

東京アートポイント計画は、地域社会を担うNPOとアートプロジェクトを共催することで、無数の「アートポイント」を生み出そうという取り組み。現場レポートやコラムをお届けします。

2018/02/15

シャボン玉は記憶と結びついている―Artpoint Letterより

東京アートポイント計画では、毎月1回メールニュース「Artpoint Letter」を配信しています。

2017年11月号のメールニュースより、プログラムオフィサー・村岡宏太の記事をご紹介します。


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大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2017 関屋」より。撮影:冨田了平

こんにちは。アートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」を担当している村岡です。
 
僕は「シャボン玉」というと、幼少の頃に住んでいた社宅の風景が目に浮かびます。青空に飛んでいく無数のシャボン玉と4階建ての社宅の白い壁…。
 
アートアクセスあだちのプログラム、大巻伸嗣さんの「Memorial Rebirth」(通称「メモリバ」)は、そんなシャボン玉が見慣れたまちなみを光の風景へと変貌させる作品です。
 
7年間ずっと、千住で毎年開催し、地域では特別な意味を持っています。千住オリジナルの歌や踊りも生まれ、参加者の輪を広げながら、さまざまな縁をつないできました。今では100名以上のボランティアが関わるお祭りに成長。
 
アート作品が地元のお祭りになるなんて、7年前には想像できなかった光景です。
 
「作品」であり「お祭り」でもあるメモリバを支えるのは、演奏者、踊り手、テクニカルスタッフ、警備や誘導を担うボランティア。担当する場所によっては当日のパフォーマンスを見ることが出来ない人もいる中、愚痴もこぼさず、我が事として引き受けてくれる方々の存在があって、シャボン玉の幻想的な光景が成り立っています。今年は地元の中高生を中心にした「ティーンズ楽団」も出演しました。
 
「この幻想的で美しい光景が、多くの子供たちの記憶として残るように。」
 
そんな思いのもと集まった多くの人々とともに作り上げた「大巻伸嗣 Memorial Rebirth 千住 2017 関屋」。会場に足を運んでいただいた皆さんに、シャボン玉の幻想的な光景と千住の町や人の姿が美しい記憶として刻まれていれば嬉しいです。

*イベントの様子はこちらからご覧いただけます。
【フォトレポート】大巻伸嗣 Memorial Rebirth 千住 2017 関屋


プログラムオフィサーによる記事は、東京アートポイント計画が毎月20日前後に配信する月刊メールニュース「Artpoint Letter」でご覧いただけます。
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