アーツカウンシル東京が主催・共催するイベント情報

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東京迂回路研究オープンラボ

ジャンル:
  • アートプロジェクト ,
  • 講座・シンポジウム

「多様な人が共にある」ために言葉を交わし、言葉をつむぐ、5日間

ひとりひとり異なる私たち。多様な背景や経験を抱える者が共にあるとき、「伝わらなさ」がその間に立ちはだかることがあります。伝わらないことの前に、人はとても不安になります。寂しい思いもします。伝えることを諦めてしまうかもしれません。結果、孤立が生じることもあるでしょう。しかし、人はずっと孤立したままでは生きていけません。それであれば、伝わらなさを認めたうえで、そこからはじまる関係を一緒に探求していくことが必要なのではないでしょうか。

テーマは「言葉を交わし、言葉をつむぐ、5日間」。活動報告とディスカッション、ワークショップやライブなどの特別企画をとおし、「言葉を交わすこと」、「言葉をつむぐこと」を体感し、そのありようについて考えます。

プログラム

【PROGRAM1】オープンミーティング&ワークショップ「ハーモニー」

10月26日(水)14:00〜16:30
ハーモニーで最も大切とされている活動のひとつが、毎週開催されているメンバーミーティング。近況報告や困りごとなどを丁寧に言葉にすることを通じ、他者と共有することを試みています。ここでは、ハーモニーメンバーに加え、参加者のみなさまと一緒にこのミーティングの場をつくりだします。また、調査編をとおし開発したワークショップを実施します。

登壇:ハーモニーのメンバーとスタッフ、ワークショップ開発チーム
会場:障害者就労継続支援B型事業所 ハーモニー
定員:15名(要事前申込)
参加費:500円


【PROGRAM2】中間報告&ワークショップ「もやもやフィールドワーク調査編:ハーモニー」

10月27日(木)19:00〜21:00
今年度の「もやもやフィールドワーク調査編」では、アクションリサーチの手法をとり、ハーモニーメンバーや外部協力者と一緒に、ワークショップの開発に取り組んできました。ここでは、開発チームによるプロジェクトの中間報告を行います。また、調査編をとおし開発したワークショップを実施します。

登壇:ハーモニーのメンバーとスタッフ、ワークショップ開発チーム
会場:芝の家
定員:15名(要事前申込)
参加費:500円


【PROGRAM3】活動報告&ディスカッション「東京迂回路研究」

10月28日(金)19:00〜20:00
平成26年度より開始したプロジェクト「東京迂回路研究」。ここでは、今年度事業を中心にその活動について報告し、参加者のみなさまとディスカッションを行います。

登壇:井尻貴子、三宅博子、石橋鼓太郎(多様性と境界に関する対話と表現の研究所)
会場:アーツカウンシル東京ROOM302(アーツ千代田3331 3階)
定員:20名(要事前申込)
参加費:500円


【PROGRAM4】ワークショップ「こころのたねとして:齋藤陽道さんの写真から@東京迂回路研究」

10月29日(土)15:00〜17:00
上田假奈代さんが全国各地で実施している詩の創作ワークショップ「こころのたねとして」は、参加者同士がインタビューをしあい、詩をつくるというもの。ここでは、齋藤陽道さんの写真から、想起されることについてインタビューしあい、詩をつくってみます。

ゲスト:上田假奈代(詩人)
会場:SHIBAURA HOUSE 3階
定員:20名(要事前申込)
参加費:500円


【PROGRAM5】スライドショー&ライブ「詩・写真・声ーここから言葉をつむぐということ」

10月29日(土)17:30〜19:00
プログラム4のワークショップで生まれた詩の朗読と、齋藤陽道さんの写真のスライドショーを行います。また、声のアーティスト山崎阿弥さんを迎え、詩、写真、音声などさまざまな声の共演を試みます。

ゲスト:山崎阿弥(声のアーティスト)
スライド作品提供:齋藤陽道(写真家)※齋藤さんの出演はありません。
会場:SHIBAURA HOUSE 5階 バードルーム
定員:20名(要事前申込)
参加費:500円


【PROGRAM6】トークセッション “いたみ” の共有は可能か?

10月30日(日)13:00〜16:30
ひとりひとり異なる私たち。それでも共に生きようとするとき「“いたみ”の共有は可能か?」という問いが浮かびあがります。この問いを出発点に、ゲストトーク、参加者みなでの対話、サイレントダイアローグなどをとおし、この社会で生きることについて考えます。

ゲスト:西村高宏、近田真美子(てつがくカフェ@せんだい)
会場:アーツカウンシル東京ROOM302(アーツ千代田3331 3階)
定員: 30名(要事前申込)
参加費:500円

詳細
《オープニング》問いの提起、ゲストトーク
《セッション1》てつがくカフェ
(問い「“いたみ” の共有は可能か?」について対話する)
《セッション2》サイレントダイアローグ
(それぞれの問いについて紙面上で対話する)
《クロージング》感想を共有する
※途中休憩等をはさみます。

ゲストプロフィール

障害者就労継続支援B 型事業所 ハーモニー
世田谷区にある施設。不思議な声が聴こえたり、思い込みを超えた確信があったり…メンバーたちの経験をもとに「幻聴妄想かるた」をつくり、販売している。理解されにくいことも表現して大丈夫。そんな思いをこめて、最近は本屋、大学、ギャラリー等で出張かるた大会を行っている。
http://www.geocities.jp/harmony_setagaya/

ワークショップ開発チーム
平成28年度「もやもやフィールドワーク 調査編」をとおし、ワークショップを開発するにあたり結成したチーム。多様性と境界に関する対話と表現の研究所の研究員、精神保健福祉士、介護ヘルパー、ハーモニースタッフ、映像記録者等からなる。
チームメンバー:石橋鼓太郎、梅津正史、田中みさよ、富樫悠紀子、三宅博子、渡辺一充

上田假奈代
詩人。NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表。大阪市立大学都市研究プラザ研究員。1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。01年「詩業家宣言」。「表現と自立と仕事と社会」をテーマに活動。西成区で「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」と「釡ヶ崎芸術大学」などを運営している。 近著に『釡ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム』。

山崎阿弥
声のアーティスト、映像・造形作家。声で空間の音響的な陰影を感得し、パフォーマンスやインスタレーションによってその影や光を引き出す/失わせることを試みる。「世界は、私は、どのようにして出来ているのか?」という問いをもち、作品制作や歌唱を問いへのアクションと位置付ける。2017年はACCグランティとして半年間NY市で活動。
http://amingerz.wixsite.com/ami-yamasaki

齋藤陽道
写真家。1983年生まれ。石神井ろう学校卒業。2010年第33回キャノン写真新世紀優秀賞受賞。写真集に『感動』 (2011年、赤々舎)、『宝箱』(2014 年、ぴあ) など。最新作に『写訳春と修羅』(2015 年、ナナロク社)。また、 陽ノ道というリングネームで障害者プロレス団体「ドッグレッグス」に所属している。

てつがくカフェ@せんだい
2010年に開始した、<自明なこと>からいったん身を引き離し、投げかけられる「そもそもそれって何なのか」というような遡行的な問いを参加者どうしが共有し、「哲学的な対話」を通して、自分自身の考えを逞しくすることの難しさや楽しさを体験してもらう対話の場。東日本大震災後は、せんだいメディアテークにて「考えるテーブル」として行っている。

申込方法

こちらのフォームより必要項目をご記入の上、お申し込みください。

お問い合わせ

特定非営利活動法人 多様性と境界に関する対話と表現の研究所
TEL:070-6437-3599
E-mail:info@diver-sion.org

開催場所

芝の家(東京都港区芝3-26-10)
SHIBAURA HOUSE(東京都港区芝浦3-15-4)
障害者就労継続支援B型事業所 ハーモニー(東京都世田谷区世田谷3-4-1 アップビル2階)
アーツカウンシル東京ROOM302(東京都千代田区外神田6丁目11-14 アーツ千代田3331内)

クレジット

主催
東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所
協力
芝の家、SHIBAURA HOUSE、障害者就労継続支援B型事業所 ハーモニー