ゲスト
植田今日子（上智大学総合人間科学部 社会学科 准教授）
松本篤（NPO法人記録と表現とメディアの組織［remo］）
瀬尾夏美（画家、作家）
聞き手
佐藤李青（アーツカウンシル東京プログラムオフィサー）

植田今日子（上智大学総合人間科学部 社会学科 准教授）
専門は社会学、民俗学。2010年より在職していた東北学院大学（仙台市）で、津波の被害を繰り返し受けてきた歴史をもつ集落「宿」（気仙沼市唐桑町）での聞き書きに従事する。イラストレーターと共に、学内の多様な専門領域の教員でチームを構成し、住民の方々の記憶する時代を遡り、過去から現在に至る三つの絵地図を制作するための聞き書きを行う。絵地図と語りからなる記録集は『更地の向こう側ー解散する集落「宿」の記憶地図』（2013 かもがわ出版）として刊行。2014年からは繰り返し地震に遭ってきた街として、仙台中心市街地を舞台に「次にここで地震に遭う人に、どんな伝言を残しますか」を問うインタビュープロジェクトを実施。140地点で多業種の方々への聞き書きをプロジェクトチームで実施し、その記録集を『街からの伝言板ー繰り返し地震のくる街から』（2017ハーベスト社）として刊行予定。

松本篤（remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]）
1981年兵庫県生まれ。2003年からBreaker Projectの事務局としてアート・マネジメントの現場に従事(-2008)。また同年からremoの運営に参加、2005年からAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]の世話人を務める(-現在)。「文房具としての映像」という考え方を手がかりに、モノと人を介したアーカイブのあり方を実践・研究している。共著に『フィールド映像術』（古今書院　2015）などがある。東京大学大学院学際情報学府博士課程（丹羽美之研究室）。
http://www.remo.or.jp/
“アーキビストなしのアーカイブ”の作り方
http://koefes-arch.com/archivist/460/

瀬尾夏美（画家、作家）
1988年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。以後、地元写真館に勤務しながら、地域の中でワークショップや対話の場を運営。2015年仙台市で、土地との協同を通した記録活動を行う一般社団法人NOOK（のおく）を立ち上げる。主な展覧会に「クリテリオム91」（水戸芸術館、茨城、2015年）、「大地に立って／空を見上げて―風景のなかの現代作家」（群馬県立館林美術館、群馬、2016）など。主な著作に「花の寝床／3つの視点」（『ミルフィユ05』所収、赤々舎、2013年）。現在は小森とのユニットで、巡回展「波のした、土のうえ」「遠い火｜山の終戦」を全国各地で開催している。
http://komori-seo.main.jp/

50名（要事前申込）

無料

開催日の前日までに、こちらのウェブフォームよりお申し込みください。
席に余裕のある場合のみ当日も受け付けます。
※ご記入いただいた個人情報は、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。

• アーツカウンシル東京では、2011年7月よりArt Support Tohoku-Tokyo（東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業）を継続的に実施しています。今年度はインタビュー集『6年目の風景をきくー東北に生きる人々と重ねた月日』を発刊しました。
  本書は、以下のウェブサイトにてPDFダウンロードが可能です（郵送申込あり）。
  http://asttr.jp/book/
  ※トークセッション当日は会場にて配布いたします。
• Art Bridge Instituteのウェブサイトでは、ゲストの瀬尾夏美さんの連載「旅するからだ：ことばと絵をつくる」をお読みいただけます。
  http://a-b-i.info/story/seo

アーツカウンシル東京（公益財団法人東京都歴史文化財団）
事業推進室事業調整課事業調整係
TEL：03-6256-8435（平日10：00～18：00）
E-mail：info-ap@artscouncil-tokyo.jp