アーツカウンシル東京では、次代の芸術文化の担い手を発掘、育成することを目的とした「アーツアカデミー事業」を実施しています。
この次代の担い手を対象に、芸術創造活動の課題解決及び目標達成への道筋に必要なスキルや思考力を多面的に磨く座学講座と、各受講生の活動に根差した課題解決戦略レポートの作成・発表を主なプログラムとするキャパシティビルディング講座を開講します。
今年度は、ファンドレイジングの発想を広げる講座や芸術文化について思考を深める講座を拡充し、受講を通して、社会における芸術文化の役割について深い知見と広い視野をもって考え実践していく担い手の活動基盤・推進力強化をサポートします。同時に、芸術文化支援の新たな可能性を探る調査研究の機能も備えながら、プログラムを展開していきます。
「今の活動をもうひとつ高いステージにステップアップさせたい」
「10年先のヴィジョンを描き、実践したい」
「閉塞感を打ち破りたい」
「別の分野・セクターのノウハウを活用したい」
「社会の文脈の中で自分の活動を捉え直したい」
「マネージメントをイチから学び直したい」
「創造活動を支える仕組み開発の手がかりを掴みたい」
…等々の思いを持って次代の芸術文化を創っていきたい方々、奮ってご応募ください!
日時:8月15日(木)17:00~18:00
場所:アーツカウンシル東京 会議室(千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階)
申込方法:件名を「ACTアーツアカデミー説明会」とし、本文に「氏名(よみがな)、電話番号、参加人数」をご記入の上、下記のメールまでお申し込みください。
E-mail:artsacademy@artscouncil-tokyo.jp
※お預かりした個人情報は、本事業の運営及びお知らせのみに使用します。
※メールでのお申し込みは、8月14日(水)17:00までとさせていただきます。締切後に参加をご希望の方は、当日にあらかじめ電話でご連絡をください。
※手話通訳をご希望の方は、8月8日(木)17:00までにお申し込みください。
昨年度に引き続き若林朋子氏、新たに小川智紀氏をアドバイザー、ファシリテーターとして迎え、以下の2つの柱で構成します。
【第1回】ヴィジョン、ミッションを磨く&課題・目標の設定
~受講生による課題・目標の提起、共有機会の設定~
2019年9月17日(火)16:00~20:00
活動、組織のヴィジョン、ミッションの棚おろしレクチャー&ワークショップ(芸術文化創造活動を行う上での「戦略のフレームワーク」のインプット/戦略の全体像を捉えることを通じて活動のヴィジョン、ミッションがなぜ必要かを理解する、等)
講師:山元圭太
【第2回】活動基盤を磨く
~芸術文化事業の運営体制の課題とその改善策の深堀り~
2019年10月16日(水)17:00~20:00
自己診断ワークとフィードバック(ボトルネック抽出と対策アクション案の策定、等)
講師:山元圭太
【第3回】活動のためのファンドレイジング力を磨く
~ファンドレイジング課題実践(1)~
2019年10月30日(水)17:00~20:00
・ファンドレイジングの理念、概念や手法(なぜ・何が・どのように必要か)
・財源・事業・組織が一体となった成長戦略づくり
・財源の種類
・既存・潜在的支援者の巻き込み方・共感の醸成
・実例&失敗談と教訓・改善策等の共有、等
講師:伊藤美歩
【第4回】活動のためのファンドレイジング力を磨く
~ファンドレイジング課題実践(2)~
2019年11月11日(月)17:00~20:00
・文化セクターにおけるファンドレイジングの全体像を捉え、実践のあり方、工夫・発想の拡張を試みる。
・財源の多様性や可能性を知る。
・ファンドレイジングのための言語化能力のブラッシュアップ、等
講師:若林朋子
【第5回】芸術文化の必要性を考える
~芸術文化支援を鍵に、自立の在り方等を考える~
2019年12月2日(月)17:00~20:00
・「なぜ、社会にとって芸術文化が必要か」という問いについて考える。
・創造活動を取り巻く環境を総対的に捉え、活動の価値を客観的に説明する力を磨く。
・芸術文化支援の選択肢を知り、自立の在り方も探求する。
講師:片山正夫
【第6回】活動の意義を伝える評価軸を磨く
~活動を振り返り、改善・変革していく術を磨く~
2019年12月16日(月)17:00~20:00
・評価の意義を理解する。
・評価の全体像を捉え、手法や効果を活動の継続的発展に生かす。
・活動の価値を評価し可視化、言語化する技術を磨く。
講師:源由理子
【第7回】芸術と社会の関わり方を磨く
~社会とのつながりを捉え、「接続」を考える~
2020年1月28日(火)17:00~20:00
・芸術文化と社会の関わりを更新し続けていくために、そのありよう(独自性と普遍性)ついて考える。
・「文化生態系」の視点をヒントに、自身がどのような生態系を開拓し「接続点」となり得るか探求する。
講師:大澤寅雄、小川智紀
【第8回】課題解決戦略レポートの最終発表会
2020年2月25日(火)16:00~20:00
芸術文化活動における課題解決の具体的な実装方法を提案、相互に思考を共有する。
講師:若林朋子、小川智紀
小川智紀(おがわ とものり)
認定NPO法人STスポット横浜 理事長
1999年より芸術普及活動の企画制作に携わる。2004年、STスポット横浜の地域連携事業立ち上げに参画。2014年より現職。現在、アートの現場と学校現場をつなぐ横浜市芸術文化教育プラットフォーム事務局、民間の芸術文化活動を支援するヨコハマアートサイト事務局を行政などと協働で担当し、福祉事業のネットワーク化を模索している。NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク理事、NPO法人アートNPOリンク理事、愛知大学文学部非常勤講師。
撮影:安田有里 (C)Ko Na design
若林朋子(わかばやし ともこ)
プロジェクト・コーディネーター/立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授
デザイン会社勤務を経て、英国で文化政策とアートマネジメントを学ぶ。1999~2013年(公社)企業メセナ協議会勤務。プログラム・オフィサーとして企業が行う文化活動の推進と芸術支援の環境整備に従事(ネットTAMの企画・運営等)。2013年よりフリー。事業コーディネート、執筆、編集、調査研究、評価、自治体の文化政策やNPOの運営支援等に取り組む。NPO法人理事・監事(8団体)、アートによる復興支援ARTS for HOPE運営委員、助成審査委員、自治体の文化振興計画等策定委員など。2016年より立教大学大学院特任教員。社会デザインの領域で文化、アートの可能性を探る。
山元圭太(やまもと けいた)
株式会社Seventh Generation Project代表取締役 / NPO法人日本ファンドレイジング協会理事・認定ファンドレイザー / NPO法人おっちラボ 理事 / 島根県雲南市地方創生総合戦略推進アドバイザー
経営コンサルティングファームで経営コンサルタントとして5年、認定NPO法人かものはしプロジェクトでファンドレイジング担当ディレクターとして5年半のキャリアを経て、非営利組織コンサルタントとして独立。「本当に社会を変えようとするチャンジメーカーの『想い』を『カタチ』にするお手伝い」をするために、キャパシティ・ビルディング支援や講演/セミナー、コーディネートを行ってきた。2015年に株式会社PubliCoを創業して代表取締役COOに就任。
2018年にPubliCoを解散し、故郷の滋賀県草津市で合同会社喜代七を創業。現在は、「地域を育む生態系をつくる」をミッションに掲げ、滋賀県で実践すると共に、全国各地で支援を行なっている。専門分野は、ファンドレイジング、ボランティアマネジメント、組織基盤強化、NPO経営戦略立案など。
(C)Taira Tairadate
伊藤美歩(いとう みほ)
米国ノースウェスタン大学卒。南メソジスト大学大学院修士課程修了、MBA及びMA(芸術運営学)の学位を取得。テキサス州サンアントニオ交響楽団で企画職を担当後、ハリウッドボウルにて企画職、ロサンゼルス・フィルハーモニーではその活動拠点となるウォルト・ディズニーコンサートホール建設のためのファンドレイジング・キャンペーンのマネジャーを務める。2004年に帰国。日本の芸術団体や非営利団体へのファンドレイジング・コンサルティングや研修、音楽イベントの企画制作などを行うために2005年5月に有限会社アーツブリッジを設立。慶應義塾大学非常勤講師。日本ファンドレイジング協会理事、一般社団法人Music Dialogueの事務局長などを務める。
片山正夫(かたやま まさお)
公益財団法人セゾン文化財団理事長
1958年兵庫県生まれ。1987年、セゾン文化財団の設立時より運営に携わる。常務理事を経て2018年より現職。1994~95年、米国ジョンズホプキンス大学フェローとして芸術助成の評価を調査。現在、(一財)非営利組織評価センター理事長のほか、(公財)公益法人協会理事、(公財)助成財団センター理事等を務める。アーツカウンシル東京カウンシルボード委員。慶應義塾大学大学院非常勤講師。著書に「セゾン文化財団の挑戦」共著に「民間助成イノベーション」等。
源由理子(みなもと ゆりこ)
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科・教授
明治大学プログラム評価研究所・代表
国際協力機構(JICA)等を経て現職。専門は、評価論、社会開発論。改善・変革のための評価の活用をテーマとし、政策・事業の評価手法、評価制度構築、参加型・協働型評価に関する研究・実践を積む。最近は、評価の過程におけるステークホルダー間の「対話」と価値創造、それを可能にする評価ファシリテーションの機能に注目している。プログラム評価研究所では自治体、NPO、財団、企業のCSR等の評価実践現場を支援。国際基督教大学卒、東京工業大学大学院社会理工学研究科博士後期課程修了、博士(学術)。
大澤寅雄(おおさわ とらお)
(株)ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室主任研究員、NPO法人アートNPOリンク理事、NPO法人STスポット横浜監事、九州大学ソーシャルアートラボ・アドバイザー。2003年文化庁新進芸術家海外留学制度により、アメリカ・シアトル近郊で劇場運営の研修を行う。帰国後、NPO法人STスポット横浜の理事および事務局長を経て現職。共著=『これからのアートマネジメント”ソーシャル・シェア”への道』『文化からの復興 市民と震災といわきアリオスと』『文化政策の現在3 文化政策の展望』『ソーシャルアートラボ 地域と社会をひらく』。
本事業の趣旨を理解し、研究意識を備えた受講意欲を有する方で、次の全てに該当すること。
※1:受講生選考にあたっては全8回受講可能な方を優先します。
※2:最終発表会で発表される課題解決戦略レポートは、後日に編集作業を経て、公開型の報告書に掲載予定です。
応募書類
応募方法
封筒に赤字で「アーツアカデミー受講生 応募」と明記の上、上記の応募書類
1~6を下記応募先にご郵送ください。なお、応募書類は返却いたしません。
応募受付期間
2019年8月5日(月)から8月30日(金)まで(消印有効)
なお、郵送による事故についてはアーツカウンシル東京では責任を負いません。
※応募の際に受領した個人情報については、個人情報保護法に基づいて本選考に必要な範囲内で利用いたします。
選考委員による書類審査(履歴書、職務経歴書、志望動機、及びレポート)
選考結果は、採否にかかわらず2019年9月6日(金)頃までに、Eメールおよび郵送にて本人に通知します。なお、選考結果については、電話等による問合せには応じません。
また、アーツカウンシル東京の事業紹介ウェブページにて、受講生の一覧を掲載する予定です。予めご了承ください。
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 企画室企画助成課
TEL:03-6256-8431
Fax:03-6256-8828
E-mail:artsacademy@artscouncil-tokyo.jp