ろう者と聴者が遭遇する舞台作品「黙るな 動け 呼吸しろ」では、上演に先立ち、作品の創作過程を共有するトークイベントの開催が決定しました。言葉や文化が異なるメンバーによる創作現場では今どのようなことが起き、どのように進めているのか。これまでも様々な表現媒体や多様なバックグラウンドを持つ人たちとのコラボレーションの現場に関わってきたメンバーが、自身の経験も交えて語ります。
トーク後半では本作品にとどまらず、今後のろう者と聴者、さらには言葉や文化が異なる多様な人たちによる協働の可能性についても議論をひろげます。さらに、ご来場の皆さまとの質疑応答や意見を交わす時間も予定。スタッフや出演者の言葉を通して創作の裏側を知ることで、11月上演の舞台をより一層お楽しみいただけるでしょう。ろう者も聴者も難聴者も、どなたでもぜひご参加ください。
200名
無料(要事前予約)
Peatixから申し込み。先着順。定員に達し次第受付終了。
ドラマトゥルク
長島確 / Kaku Nagashima
舞台字幕や上演台本の翻訳から劇場の仕事に関わり始め、やがて演出家や振付家の創作のパートナーであるドラマトゥルクとしてさまざまな舞台芸術の現場に参加。劇場のアイデアやノウハウを劇場外に持ち出すことに興味をもち、アートプロジェクトにも積極的に取り組む。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 准教授。
写真撮影:池田宏
構成・演出
牧原 依里 / Eri Makihara
作品形態は多様で、現象を可視化する装置を提供し、この世界の社会構造を浮かび上がらせる試みを行っている。『LISTEN リッスン』(2016)を雫境と共同監督、文化庁メディア芸術祭審査員推薦。他に『田中家』(2022)、『聴者を演じるということ 序論』(2023)など。恵比寿映像祭2025ファイナリスト、博報堂DYアイ・オー フェロー。
ドラマトゥルク
雫境 / Dakei
ろうの舞踏家。1996年から2001年まで日本ろう者劇団に在籍し、 1997年から舞踏を始め国内外で活動。2000年にユニット「雫」を結成し、公演やワークショップを展開。映画『わたしの名前は…』や『LISTEN リッスン』に出演・共同監督を務める。2019年には新ユニット「濃淡(NOUTAN)」を結成。
写真撮影:前澤秀登
ステージング・ディレクター
中村蓉 / Yo Nakamura
早稲田大学在学中にコンテンポラリーダンスを始める。国際芸術祭あいち2022、シビウ国際演劇祭など国内外で作品を上演。向田邦子、ウィリアム・シェイクスピアなど小説や戯曲を原案にしたダンス作品を多く創作している。近年では東京二期会『セルセ』『デイダミーア』の演出・振付を担当。
出演
佐沢静枝 / Shizue Sazawa
立教大学日本手話兼任講師。北海道生まれ。日本ろう者劇団に入団し、舞台や映画などに出演。退団後は、特定非営利活動法人しゅわえもんを設立し、手話による絵本読み語り普及のために仲間と奮闘中。NHKドラマ「デフ・ヴォイス」などに出演。NHK「みんなの手話」出演・手話監修を担当。
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 事業調整課 事業調整係
TEL:03ー6256ー8435
E-mail:duk-info@artscouncil-tokyo.jp